ママだけに…

長男が修学旅行から帰ってきた。

3000円のお小遣いの中からよく買えたものだなと思うくらいたくさんのお土産。

3人の弟に1つずつお土産を渡し、父と母にも。
それは色違いの勾玉。
そして、カステラ1本に塩かりんとう。
辛いものが好きな父のために唐辛子パウダー。

様々なお土産に感激していたのだけど、弟たちが寝静まった頃に長男はこっそりとやってきた。

「ママにはね、もう一つお土産があるんだよ。抹茶のカステラ1切れ。金箔付きだよ。抹茶好きでしょ?夜中に起きたら食べてね。誰にもあげたらダメだよ!」

えーっっっ!!!
そんなのアリ?!
自分のものは?と聞くと、色違いの勾玉があるよという。

わたしだけの引き出しに隠しておいた。しかし、その頃のわたしは疲れが溜まっていて夜中に起きる体力がないまま数日が経過していった。
昼間もわたしが起きている時は弟たちの誰かが起きていて、食べるタイミングがつかめない。

毎日のように「ねぇ?食べた?」と聞いてくる長男に『ごめん、まだ…』という返答が申し訳なくなる日々。

ようやく子どもたち全員が不在という昼間がやってきて、早速お皿に出して一口一口噛み締めながら食べてみた。

いつもそのまま頬張るのに、お皿に出すなんて…と自分の行動に笑いながらも長男の気遣いが嬉しくて仕方がなかった。

「うるさい!」と返答してきたり、ゲームばかりでわたしの目を見て話している時があるだろうか?と思うことが増えてきた今日この頃。

そんな態度だっただけに長男からの予想外のお土産にほっこり。

帰宅した長男に『食べたよー♪美味しかった』と伝えたら、「よしよし」と満足そうな顔。

ABOUTこの記事をかいた人

松本茉莉

4人の男児の母。 耳がきこえないママが地域に住むきこえる人と繋がれるようなきっかけづくりをしかけるために活動中。 また、発達障害を持つきこえる子どもを育てているきこえない親が集える場、情報交換ができる場、勉強できる場を定期的に開催中。 文字を書くことが好きなので、母親目線、当事者目線で発信していきたい。