『なかむらさんち2』

限りある資源を守るために、国は毎日お風呂を溜めて入ることや、シャワーを禁じた。

今夜もなかむらさんちの皆は一人ずつ、お風呂に入るまえのチェックを受ける。

スイッチを押す。

 

青い光が頭の上から下を通過する。

 

『頭皮、髪の毛 レベル1 まだ臭くありません。シャンプーできません』

『体 レベル5 汚れていますが、ホットタオルで大丈夫です。』

今晩も、なかむらさんちのみんなは、お風呂に入れなかった。

 

次の日

『頭皮、髪の毛 レベル2 まだ大丈夫です。シャワーできません』

『体 レベル6 だいぶ汚れてきてますが、人に不快な思いはまださせません。我慢しましょう』

 

。。。。

 

 

 

 

しばらく沈黙が続いたあと、おもむろに、なかむらさんちのお父さんが、金づちで、そのスイッチを壊した。

 

なかむらさんちのみんなは、

久しぶりにお風呂につかった。

 

入りたいときに入れる

洗いたいときに好きなだけ洗える。

 

そんな、当たり前に今日も感謝。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

中村泰子

8-5-2歳の三姉妹のお母さん&サラリーマンしています。パパはモッツアレラチーズ職人で福岡県朝倉市秋月で『ピッツア&クレープなかむら』をしています。 お母さん業界新聞秋月版編集長。