青年座196回公演「その受話器はロバの耳」プロジェクトの詳細
お母さん、芝居へ行こう!
(劇団青年座第196回公演「その受話器はロバの耳」)
「お母さん、芝居へ行こう!」~子どもは感動するお母さんにドキドキする~託児付き芝居観劇でリフレッシュ!
劇団青年座とお母さん大学による子育て支援プロモーション!安心して子どもを預けたお母さんたちが、第196回公演「その受話器はロバの耳」を観劇。日頃の子育てを忘れ、ひとときの感動を味わいます。
「その受話器はロバの耳」
●上演日程:2009年5月23日(土)~5月31日(日)
●作=土田英生/演出=須藤黄英
●場所:本多劇場
◆キャスト◆
綱島郷太郎、五十嵐明、椿真由美遠藤好、鈴木貴子、津田真澄、森脇由紀、山﨑秀樹◆スタッフ◆
装置:伊藤雅子 照明:宮野和夫 衣裳:半田悦子音響:中島正人 舞台監督:今村智宏 製作:森正敏、紫雲幸一
お母さん大学(横浜市 株式会社トランタンネットワーク新聞社 藤本裕子代表)と劇団青年座(東京都 有限会社劇団青年座 水谷内助義代表)とのコラボレーション「お母さん、芝居へ行こう!」は、日頃、子育てに忙しく、劇場へ足を運ぶ機会が少ないお母さんたちに、本格的なお芝居を観て感動してもらおうという企画です。
座歴54年を誇る劇団青年座が昨年11月公演「マキノノゾミ三部作」で、初の子育て支援プロモーションとして託児サービスを実施。劇場の一画に設けた託児コーナーでは、保育者に混じり劇団青年座の俳優が子どもたちと汗だくになって子どもたちと遊んだ。利用者たちは「出産してから芝居から遠ざかっていた。子どもを預けて芝居が観られるなんて最高!」「久々に夫婦でゆったり観劇できた。フツーのお母さんたちも、こういうサービスを利用して芝居の面白さを味わってもらいたい」などと話し、たいへん好評だった。
「劇団青年座としては、お母さんたちの夢を叶えると同時に、とにかく芝居の素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。今回の土田作品もとにかく面白いから、劇場に足を運んでほしい。生で芝居を感じてくれたら、子育てだけではなく、人生を楽しむことができるはず」と青年座代表の水谷内氏。「日頃、育児に煮詰まっている母親にこそ、一時子どもを忘れ、芝居の世界を堪能してほしい」とお母さん大学の藤本。
お母さん大学では、5名のお母さん記者が「芝居へ行こう!プロジェクトチーム」を結成。お芝居を観るだけでなく、舞台づくりから稽古風景、役者との交流、取材など本物のお芝居をどっぷり感じようというスペシャルな企画。舞台がどのようにつくられていくのか、そのプロセスを取材し、発信することで、本番の舞台とは違った新鮮な感動を得ることができ、その経過を発信することによって、芝居に興味がなかったお母さんたちを「行ってみようかな」と、その気にさせることを目的としている。
託児付き公演日を設定すると同時に、お母さん割引特典を用意。「お母さん業界新聞」読者は、一般4500円のところ、4000円に。また、お母さん大学生には学生割引を適用、3500円で鑑賞することができる。「お芝居に興味がある人も、お芝居は初めてという人も、心を揺さぶられる感動の作品に触れてみませんか?」と呼びかけている。
●上演にあたって:「青年座は若い者だけの集まりです。青年座は創作劇をやって行く集団です。それによって、日本の現実を演劇の中に根を下して行きたいと願うのです。生きて動いているこの社会の中で、直接私達の皮膚に触れる空気を、私達の舞台にしたいからです。」 1954年、青年座旗揚公演『第三の証言』パンフレットの冒頭に掲げた宣言文です。 2009年、青年座は創立55年を迎えました。今では「若い者だけの集まり」ではありませんが、振り返ってみると、いつの時代も青年座は「若い者」が芝居作りの中心でした。まさに『その受話器はロバの耳』は若い世代が創り上げる舞台です。今活躍する世代と次代を担う世代が存分に力を発揮できる環境こそ青年座の伝統です。
<劇団青年座>
劇団青年座は、54年の座歴を誇る日本を代表する劇団。お母さん大学が基本テキストと提唱している『ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉)を1978年に舞台化して以来、国内外1300回を超える上演記録を持つ劇団であるという点でも、お母さん大学とのコラボは必然といえる。
●新世代の劇作家:青年座創作劇の歴史は、劇作家と劇団の格闘史です。創立40周年以降の青年座創作劇の主力であった劇作家マキノノゾミ、永井愛などに続く世代として、土田英生、中島淳彦、赤堀雅秋らが挙げられます。土田作品は2001年『悔しい女』(演出:宮田慶子、2007に再演)以来の新作です。これからの青年座の主力となる劇作家といえるでしょう。
●新世代の演出家:須藤黄英は、青年座スタジオ公演、次世代を担う演劇人育成公演(日本劇団協議会主催)などで力をつけ、2007年にスタジオ公演、土田英生作『その鉄塔に男たちはいるという』の演出が劇団内外で高い評価を受け、初の青年座本公演の演出に決まりました。宮田慶子(マキノノゾミ、鈴木聡作品などの演出)や黒岩亮(永井愛、中島淳彦作品などの演出)に続く演出家として期待されています。
●新世代の俳優:1990年以降に入団した綱島郷太郎、五十嵐明、椿真由美が中心を担います。いずれも劇団内外での舞台出演機会が多く、昨年のマキノノゾミ三部作にも出演し、その実力をいかんなく発揮しました。今最もギラギラと脂が乗った3人です。山路和弘、山本龍二、高畑淳子に続く世代の主力俳優になりうる存在です。これに実力派の津田真澄とフレッシュな若手が絡み、深みあるアンサンブルを生み出します。
●新世代のスタッフ :今村智宏(舞台監督)、中島正人(音響)、白鳥由紀(製作)など演出の須藤と同世代のスタッフが集まりました。土田英生氏の新作、演劇集団円公演「初夜と蓮根」(5/17-24・ステージ円)が青年座と同時期に上演されます。演出は須藤と同世代の内藤裕子さん。内藤さんも須藤と同じく本公演を初めて演出します。そこで円と青年座が協力して、2人の新世代の演出家のデビュー公演を盛り上げようと考えています。
●綱島郷太郎(つなしま・ごうたろう)役名:稲本充
1973年東京都生まれ。青年座研究所(21期)を経て1997年に入団。
■最近の出演作品
2009年『アケミ』(作・演出=福島三郎)
2008年『MOTHER』(作=マキノノゾミ、演出=宮田慶子)
2008年『元禄めおと合戦』(原作=保戸田時子、脚本=金子成人、演出=宮田慶子)
2007年『深川安楽亭』(原作=山本周五郎、脚本=小松幹生、演出=高木達)
●五十嵐明(いがらし・あきら)役名:三田村慎司
1969年埼玉県生まれ。青年座研究所(16期)を経て1992年に入団。
■最近の出演作品
2009年『少年山荘』(作=尾崎太郎、演出=伊藤大)
2008年『フユヒコ』(作・演出=マキノノゾミ)
2007年『深川安楽亭』(原作=山本周五郎、脚本=小松幹生、演出=高木達)
2007年『悔しい女』(作=土田英生、演出=宮田慶子)
●椿真由美(つばき・まゆみ)役名:新見律子
1968年神奈川県生まれ。青年座研究所(16期)を経て1992年に入団。
■最近の出演作品
2008年『その川に流るるは・・・』(作・演出=矢内文章)
2008年『フユヒコ』(作・演出=マキノノゾミ)
2008年『リバウンド・チャンス』(作=飯島早苗、演出=須藤黄英)
2007年『妻と社長と九ちゃん』(作=鈴木聡、演出=宮田慶子)
●須藤さんのこと 土田英生
本来、新しい演出家と組むことは冒険だ。舞台成果が予想出来ない。その上、須藤黄英さんはベテランではなく若い演出家なのだ。
だからというわけでもないが……今回の作品を書く前に彼女と何度も会った。それは打合せというよりも雑談がメインだった。むしろ積極的に無駄話をしていたといってもいい。人となりを知ることも出来たし、作品を書く上でも多くのヒントをもらった。彼女の持つ、年齢に似合わない的確な視点と年相応の情熱から私は大きな刺激を与えられた。この戯曲は彼女のお陰で書けたといっても過言ではない。行き詰まった時は「これが彼女の本公演デビュー作になるんだ」という思いが私を踏ん張らせてくれた。
こんなことを書いていると「調子のいい嘘は言わないで下さい」という彼女の言葉が聞こえてくるが……これは本当のことなのだ。
『その受話器はロバの耳』は、とある島を舞台に展開される群像劇だ。なりたい自分と思い通りにいかない現実と狭間で苦しむ人々。そんなことをモチーフにした作品だが、そこには彼女との会話から気づかされた私自身のコンプレックスが投影されている。
こうして一から作品を創れる環境を与えてもらったことを幸せに感じている。今回はキャストも魅力的で、私が大好きな人ばかりだ。そのキャスト達が新鮮な須藤演出でどんな舞台を創り上げてくれるのか……私は自分自身の至らなさを棚に上げ、安心感を抱きながら本番を愉しみに待っている。
●プロフィール:1967年愛知県生まれ。1985年立命館大学入学と同時に演劇を始める。1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1999年「その鉄塔に男たちはいるという」で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。2001年、文学座に書きおろした「崩れた石垣、のぼる鮭たち」で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。主な戯曲作品として「約三十の嘘」「-初恋」「きゅうりの花」「燕のいる駅」「何もしない冬」「錦鯉」「橋を渡ったら泣け」「なるべく派手な服を着る」「床下のほら吹き男」など。
●土田戯曲の魅力 須藤黄英
土田戯曲の魅力は、せっぱつまっているはずの状況で繰り広げられる、とてもまぬけな会話だ。これがホントに面白い。弾まなくていい話が弾み、揉めなくていいところを揉める。
大問題を前にして目先のプライベートに一喜一憂する様は、愚かで滑稽だけど、何より人として正直だし共感もしてしまう。
この危機的状況と会話のギャップが土田戯曲の笑いの軸となっている訳だけれど、ただ、そこには対照としての面白さがあるだけではなく、ある訪れた危機に対して振り回されながらも、変わらずに存在していよう、存在していたいとする土田さんのささやかな意志が介在しているのではないかと思う。
私たちは「現実」というどうにもうまくいかない大きな渦の中で生きている。自分では変えられない、動かせない事態があることも知っている。
土田戯曲はそれを否定も肯定もせず描き、その上でそこに生きる一個人に光をあてているのだ。
『その受話器はロバの耳』は、端っこにある島「ヘソ島」で起きる「嘘」にまつわる話です。おかしいけど切なくて、ほんの少しだけ勇気が出る、そんな作品になればと思います。
●プロフィール:1976年東京都生まれ。東洋大学文学部(国文学科)卒業後、ENBUゼミナール平田オリザクラス、文学座付属演劇研究所を経て、2003年に青年座(文芸部)に入団。2005年『薔薇』(文化庁芸術団体人材育成支援事業)で初演出。最近の演出作品は2008年『リバウンド・チャンス』(作=飯島早苗)、2007年『おたまじゃくしはかえるのこ』(作=別役実)、2007年『その鉄塔に男たちはいるという』(作=土田英生)、2006年『おやすみ、母さん』(作=マーシャ・ノーマン)など。
ものがたり
東京から遠く離れた小さな島、名前をへそ島という。へそ島には、東京に本社を置く「ミキマツ製菓」のお客様相談室があった。元レストランを利用した建物にあるリゾート気分の暇な部署。社内ではここに配属されることは“島流し”と呼ばれていた。 そんなある日突然、三田村慎司と新見律子の同期入社の稲本充が、新室長として本社から赴任してきた。赴任と同時に「ミキマツ製菓」ヒット商品に有害物質が混入されていることが発覚する。鳴り止まない電話。増え続けるクレーム。本社からは有害物質混入を否定するマニュアルが送られてくる。大きな嘘と小さな嘘が絡み合い、会社と個人の内情が次々に暴かれていく・・・。
◆託児サービス付の公演日と託児のお申込み
★託児サービスは、一般の方(お母さん大学の学生ではなく)も利用できます。この機会に、子連れで劇場へいらっしゃいませんか?
○託児付き公演日
5月28日(木)
○時間/14時開演
○定員/10人(事前要予約)
○託児料/1人1000円
○託児の問合せ・申込み/お母さん大学「芝居へ行こうプロジェクト」
TEL045-444-4030 FAX045-444-4031 E-mail:info@30ans.com
○託児のお申込みの際、ご記入ください。
①申込者本人のお名前
②〒住所
③連絡先TEL/ケータイ
④託児を希望するお子様のお名前(ふりがな)
⑤お子様の年齢(乳児の場合は月齢)
⑥お子様の性別
⑦アレルギーの有無(有の場合はできるだけ詳しくお願いします)
⑧その他 注意事項があれば
⑨大泣きした時の対応は、どのようにしていますか?(抱っこ、おもちゃ、お菓子など)
⑩託児経験の有無(有の場合は、どなたにあずけましたか?)
⑪情報の入手先(この情報はどこでお知りになりましたか?)
○当日の持ち物
①おむつ2~3枚
②おしりふき・ティシュ
③汚れたおむつ用ビニール袋2~3枚
④着替え1式
⑤おやつをお弁当箱のようなものに入れて下さい
⑥水分補給用の飲み物(マグや水筒に入れて)
⑦ハンカチ・ティッシュ
(大きいお子さんは⑤以降で結構です)
上記すべてに記名し、一つの袋に入れてお持ちください。
◆「お母さん、芝居へ行こう」プロジェクトメンバー募集!
①稽古場を見学・取材(4/27月、4/29祝、5/7木)、レポート(ブログ記事発信)。
②公演期間中に観劇(参加無料)、レポート(ブログ記事発信)。
★メンバー希望者(5人)は至急お申込みください。
トランタンネットワーク新聞社お母さん大学事務局へ
TEL045-444-4030 FAX045-444-4031 E-mail:info@30ans.com
◆各公演の参加お申込み
一般公演、特別割引料金でご鑑賞いただけます。
お母さん大学割引の適用は、お電話でのお申込みに限ります。
その際のチケット申込みは4/23より、劇団青年座チケット専用電話0120-291-481へ。
●読者特典
お母さん業界新聞読者の方は、大人4500円を読者割引価格4000円で。
★チケット購入時、合言葉「お母さん!」と言ってください。
●お母さん大学学割
お母さん大学の学生は、大人4500円を学生割引価格3500円で。
★チケット購入時「お母さん大学の学生」であることを伝えてください。
◆参考ホームページ
・公演日程、内容など詳細は、青年座ホームページでご確認ください。
・ブログ「劇団青年座HotNews」で最新情報をお伝えしています。
・お母さん記者によるレポート、関連記事はコチラ
・「その受話器はロバの耳」チラシはコチラ
・水谷内助義さんによる、お母さん応援メッセージ「母たちへの一文」
・水谷内助義さんによる、特集記事(LIVE LIFE)はコチラ
・前回(2008年11月)マキノ三部作公演のプロジェクト詳細はコチラ
(劇団青年座第196回公演「その受話器はロバの耳」)
「お母さん、芝居へ行こう!」~子どもは感動するお母さんにドキドキする~託児付き芝居観劇でリフレッシュ!
劇団青年座とお母さん大学による子育て支援プロモーション!安心して子どもを預けたお母さんたちが、第196回公演「その受話器はロバの耳」を観劇。日頃の子育てを忘れ、ひとときの感動を味わいます。
「その受話器はロバの耳」
●上演日程:2009年5月23日(土)~5月31日(日)
●作=土田英生/演出=須藤黄英
●場所:本多劇場
◆キャスト◆
綱島郷太郎、五十嵐明、椿真由美遠藤好、鈴木貴子、津田真澄、森脇由紀、山﨑秀樹◆スタッフ◆
装置:伊藤雅子 照明:宮野和夫 衣裳:半田悦子音響:中島正人 舞台監督:今村智宏 製作:森正敏、紫雲幸一
お母さん大学(横浜市 株式会社トランタンネットワーク新聞社 藤本裕子代表)と劇団青年座(東京都 有限会社劇団青年座 水谷内助義代表)とのコラボレーション「お母さん、芝居へ行こう!」は、日頃、子育てに忙しく、劇場へ足を運ぶ機会が少ないお母さんたちに、本格的なお芝居を観て感動してもらおうという企画です。
座歴54年を誇る劇団青年座が昨年11月公演「マキノノゾミ三部作」で、初の子育て支援プロモーションとして託児サービスを実施。劇場の一画に設けた託児コーナーでは、保育者に混じり劇団青年座の俳優が子どもたちと汗だくになって子どもたちと遊んだ。利用者たちは「出産してから芝居から遠ざかっていた。子どもを預けて芝居が観られるなんて最高!」「久々に夫婦でゆったり観劇できた。フツーのお母さんたちも、こういうサービスを利用して芝居の面白さを味わってもらいたい」などと話し、たいへん好評だった。
「劇団青年座としては、お母さんたちの夢を叶えると同時に、とにかく芝居の素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。今回の土田作品もとにかく面白いから、劇場に足を運んでほしい。生で芝居を感じてくれたら、子育てだけではなく、人生を楽しむことができるはず」と青年座代表の水谷内氏。「日頃、育児に煮詰まっている母親にこそ、一時子どもを忘れ、芝居の世界を堪能してほしい」とお母さん大学の藤本。
お母さん大学では、5名のお母さん記者が「芝居へ行こう!プロジェクトチーム」を結成。お芝居を観るだけでなく、舞台づくりから稽古風景、役者との交流、取材など本物のお芝居をどっぷり感じようというスペシャルな企画。舞台がどのようにつくられていくのか、そのプロセスを取材し、発信することで、本番の舞台とは違った新鮮な感動を得ることができ、その経過を発信することによって、芝居に興味がなかったお母さんたちを「行ってみようかな」と、その気にさせることを目的としている。
託児付き公演日を設定すると同時に、お母さん割引特典を用意。「お母さん業界新聞」読者は、一般4500円のところ、4000円に。また、お母さん大学生には学生割引を適用、3500円で鑑賞することができる。「お芝居に興味がある人も、お芝居は初めてという人も、心を揺さぶられる感動の作品に触れてみませんか?」と呼びかけている。
●上演にあたって:「青年座は若い者だけの集まりです。青年座は創作劇をやって行く集団です。それによって、日本の現実を演劇の中に根を下して行きたいと願うのです。生きて動いているこの社会の中で、直接私達の皮膚に触れる空気を、私達の舞台にしたいからです。」 1954年、青年座旗揚公演『第三の証言』パンフレットの冒頭に掲げた宣言文です。 2009年、青年座は創立55年を迎えました。今では「若い者だけの集まり」ではありませんが、振り返ってみると、いつの時代も青年座は「若い者」が芝居作りの中心でした。まさに『その受話器はロバの耳』は若い世代が創り上げる舞台です。今活躍する世代と次代を担う世代が存分に力を発揮できる環境こそ青年座の伝統です。
<劇団青年座>
劇団青年座は、54年の座歴を誇る日本を代表する劇団。お母さん大学が基本テキストと提唱している『ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉)を1978年に舞台化して以来、国内外1300回を超える上演記録を持つ劇団であるという点でも、お母さん大学とのコラボは必然といえる。
●新世代の劇作家:青年座創作劇の歴史は、劇作家と劇団の格闘史です。創立40周年以降の青年座創作劇の主力であった劇作家マキノノゾミ、永井愛などに続く世代として、土田英生、中島淳彦、赤堀雅秋らが挙げられます。土田作品は2001年『悔しい女』(演出:宮田慶子、2007に再演)以来の新作です。これからの青年座の主力となる劇作家といえるでしょう。
●新世代の演出家:須藤黄英は、青年座スタジオ公演、次世代を担う演劇人育成公演(日本劇団協議会主催)などで力をつけ、2007年にスタジオ公演、土田英生作『その鉄塔に男たちはいるという』の演出が劇団内外で高い評価を受け、初の青年座本公演の演出に決まりました。宮田慶子(マキノノゾミ、鈴木聡作品などの演出)や黒岩亮(永井愛、中島淳彦作品などの演出)に続く演出家として期待されています。
●新世代の俳優:1990年以降に入団した綱島郷太郎、五十嵐明、椿真由美が中心を担います。いずれも劇団内外での舞台出演機会が多く、昨年のマキノノゾミ三部作にも出演し、その実力をいかんなく発揮しました。今最もギラギラと脂が乗った3人です。山路和弘、山本龍二、高畑淳子に続く世代の主力俳優になりうる存在です。これに実力派の津田真澄とフレッシュな若手が絡み、深みあるアンサンブルを生み出します。
●新世代のスタッフ :今村智宏(舞台監督)、中島正人(音響)、白鳥由紀(製作)など演出の須藤と同世代のスタッフが集まりました。土田英生氏の新作、演劇集団円公演「初夜と蓮根」(5/17-24・ステージ円)が青年座と同時期に上演されます。演出は須藤と同世代の内藤裕子さん。内藤さんも須藤と同じく本公演を初めて演出します。そこで円と青年座が協力して、2人の新世代の演出家のデビュー公演を盛り上げようと考えています。
●綱島郷太郎(つなしま・ごうたろう)役名:稲本充
1973年東京都生まれ。青年座研究所(21期)を経て1997年に入団。
■最近の出演作品
2009年『アケミ』(作・演出=福島三郎)
2008年『MOTHER』(作=マキノノゾミ、演出=宮田慶子)
2008年『元禄めおと合戦』(原作=保戸田時子、脚本=金子成人、演出=宮田慶子)
2007年『深川安楽亭』(原作=山本周五郎、脚本=小松幹生、演出=高木達)
●五十嵐明(いがらし・あきら)役名:三田村慎司
1969年埼玉県生まれ。青年座研究所(16期)を経て1992年に入団。
■最近の出演作品
2009年『少年山荘』(作=尾崎太郎、演出=伊藤大)
2008年『フユヒコ』(作・演出=マキノノゾミ)
2007年『深川安楽亭』(原作=山本周五郎、脚本=小松幹生、演出=高木達)
2007年『悔しい女』(作=土田英生、演出=宮田慶子)
●椿真由美(つばき・まゆみ)役名:新見律子
1968年神奈川県生まれ。青年座研究所(16期)を経て1992年に入団。
■最近の出演作品
2008年『その川に流るるは・・・』(作・演出=矢内文章)
2008年『フユヒコ』(作・演出=マキノノゾミ)
2008年『リバウンド・チャンス』(作=飯島早苗、演出=須藤黄英)
2007年『妻と社長と九ちゃん』(作=鈴木聡、演出=宮田慶子)
●須藤さんのこと 土田英生
本来、新しい演出家と組むことは冒険だ。舞台成果が予想出来ない。その上、須藤黄英さんはベテランではなく若い演出家なのだ。
だからというわけでもないが……今回の作品を書く前に彼女と何度も会った。それは打合せというよりも雑談がメインだった。むしろ積極的に無駄話をしていたといってもいい。人となりを知ることも出来たし、作品を書く上でも多くのヒントをもらった。彼女の持つ、年齢に似合わない的確な視点と年相応の情熱から私は大きな刺激を与えられた。この戯曲は彼女のお陰で書けたといっても過言ではない。行き詰まった時は「これが彼女の本公演デビュー作になるんだ」という思いが私を踏ん張らせてくれた。
こんなことを書いていると「調子のいい嘘は言わないで下さい」という彼女の言葉が聞こえてくるが……これは本当のことなのだ。
『その受話器はロバの耳』は、とある島を舞台に展開される群像劇だ。なりたい自分と思い通りにいかない現実と狭間で苦しむ人々。そんなことをモチーフにした作品だが、そこには彼女との会話から気づかされた私自身のコンプレックスが投影されている。
こうして一から作品を創れる環境を与えてもらったことを幸せに感じている。今回はキャストも魅力的で、私が大好きな人ばかりだ。そのキャスト達が新鮮な須藤演出でどんな舞台を創り上げてくれるのか……私は自分自身の至らなさを棚に上げ、安心感を抱きながら本番を愉しみに待っている。
●プロフィール:1967年愛知県生まれ。1985年立命館大学入学と同時に演劇を始める。1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1999年「その鉄塔に男たちはいるという」で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。2001年、文学座に書きおろした「崩れた石垣、のぼる鮭たち」で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。主な戯曲作品として「約三十の嘘」「-初恋」「きゅうりの花」「燕のいる駅」「何もしない冬」「錦鯉」「橋を渡ったら泣け」「なるべく派手な服を着る」「床下のほら吹き男」など。
●土田戯曲の魅力 須藤黄英
土田戯曲の魅力は、せっぱつまっているはずの状況で繰り広げられる、とてもまぬけな会話だ。これがホントに面白い。弾まなくていい話が弾み、揉めなくていいところを揉める。
大問題を前にして目先のプライベートに一喜一憂する様は、愚かで滑稽だけど、何より人として正直だし共感もしてしまう。
この危機的状況と会話のギャップが土田戯曲の笑いの軸となっている訳だけれど、ただ、そこには対照としての面白さがあるだけではなく、ある訪れた危機に対して振り回されながらも、変わらずに存在していよう、存在していたいとする土田さんのささやかな意志が介在しているのではないかと思う。
私たちは「現実」というどうにもうまくいかない大きな渦の中で生きている。自分では変えられない、動かせない事態があることも知っている。
土田戯曲はそれを否定も肯定もせず描き、その上でそこに生きる一個人に光をあてているのだ。
『その受話器はロバの耳』は、端っこにある島「ヘソ島」で起きる「嘘」にまつわる話です。おかしいけど切なくて、ほんの少しだけ勇気が出る、そんな作品になればと思います。
●プロフィール:1976年東京都生まれ。東洋大学文学部(国文学科)卒業後、ENBUゼミナール平田オリザクラス、文学座付属演劇研究所を経て、2003年に青年座(文芸部)に入団。2005年『薔薇』(文化庁芸術団体人材育成支援事業)で初演出。最近の演出作品は2008年『リバウンド・チャンス』(作=飯島早苗)、2007年『おたまじゃくしはかえるのこ』(作=別役実)、2007年『その鉄塔に男たちはいるという』(作=土田英生)、2006年『おやすみ、母さん』(作=マーシャ・ノーマン)など。
ものがたり
東京から遠く離れた小さな島、名前をへそ島という。へそ島には、東京に本社を置く「ミキマツ製菓」のお客様相談室があった。元レストランを利用した建物にあるリゾート気分の暇な部署。社内ではここに配属されることは“島流し”と呼ばれていた。 そんなある日突然、三田村慎司と新見律子の同期入社の稲本充が、新室長として本社から赴任してきた。赴任と同時に「ミキマツ製菓」ヒット商品に有害物質が混入されていることが発覚する。鳴り止まない電話。増え続けるクレーム。本社からは有害物質混入を否定するマニュアルが送られてくる。大きな嘘と小さな嘘が絡み合い、会社と個人の内情が次々に暴かれていく・・・。
◆託児サービス付の公演日と託児のお申込み
★託児サービスは、一般の方(お母さん大学の学生ではなく)も利用できます。この機会に、子連れで劇場へいらっしゃいませんか?
○託児付き公演日
5月28日(木)
○時間/14時開演
○定員/10人(事前要予約)
○託児料/1人1000円
○託児の問合せ・申込み/お母さん大学「芝居へ行こうプロジェクト」
TEL045-444-4030 FAX045-444-4031 E-mail:info@30ans.com
○託児のお申込みの際、ご記入ください。
①申込者本人のお名前
②〒住所
③連絡先TEL/ケータイ
④託児を希望するお子様のお名前(ふりがな)
⑤お子様の年齢(乳児の場合は月齢)
⑥お子様の性別
⑦アレルギーの有無(有の場合はできるだけ詳しくお願いします)
⑧その他 注意事項があれば
⑨大泣きした時の対応は、どのようにしていますか?(抱っこ、おもちゃ、お菓子など)
⑩託児経験の有無(有の場合は、どなたにあずけましたか?)
⑪情報の入手先(この情報はどこでお知りになりましたか?)
○当日の持ち物
①おむつ2~3枚
②おしりふき・ティシュ
③汚れたおむつ用ビニール袋2~3枚
④着替え1式
⑤おやつをお弁当箱のようなものに入れて下さい
⑥水分補給用の飲み物(マグや水筒に入れて)
⑦ハンカチ・ティッシュ
(大きいお子さんは⑤以降で結構です)
上記すべてに記名し、一つの袋に入れてお持ちください。
◆「お母さん、芝居へ行こう」プロジェクトメンバー募集!
①稽古場を見学・取材(4/27月、4/29祝、5/7木)、レポート(ブログ記事発信)。
②公演期間中に観劇(参加無料)、レポート(ブログ記事発信)。
★メンバー希望者(5人)は至急お申込みください。
トランタンネットワーク新聞社お母さん大学事務局へ
TEL045-444-4030 FAX045-444-4031 E-mail:info@30ans.com
◆各公演の参加お申込み
一般公演、特別割引料金でご鑑賞いただけます。
お母さん大学割引の適用は、お電話でのお申込みに限ります。
その際のチケット申込みは4/23より、劇団青年座チケット専用電話0120-291-481へ。
●読者特典
お母さん業界新聞読者の方は、大人4500円を読者割引価格4000円で。
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★チケット購入時「お母さん大学の学生」であることを伝えてください。
◆参考ホームページ
・公演日程、内容など詳細は、青年座ホームページでご確認ください。
・ブログ「劇団青年座HotNews」で最新情報をお伝えしています。
・お母さん記者によるレポート、関連記事はコチラ
・「その受話器はロバの耳」チラシはコチラ
・水谷内助義さんによる、お母さん応援メッセージ「母たちへの一文」
・水谷内助義さんによる、特集記事(LIVE LIFE)はコチラ
・前回(2008年11月)マキノ三部作公演のプロジェクト詳細はコチラ
2009年09月09日:General:編集部

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