牧場のサイロと牛の胃袋と微生物

こんにちは。今回はまず、牧草とサイロの話をしましょう!
牧場のシンボルともいえる塔型サイロは、
秋までに牛のエサとなる牧草を青刈りして詰め込み、
貯蔵する設備だよ。

青草をボクたち微生物の乳酸菌の作用で発酵させ、
乳酸や酢酸を発生させて腐敗菌の活動を止めることで、
長期保存ができるんだ!

同時に、牛にとって、美味しくて、消化を助ける、
栄養価の高いエサ・乳酸発酵飼料が出来上がるんだよ!

しかし、素敵な塔型サイロは作業や経費も嵩むため、
現在は、刈り込んだ牧草を密閉性のあるビニールシートで包み込むだけのラップサイロが増えている。

牧場へ行くと、ロールケーキのようなものがいくつも積まれている風景を見ることができるよね。

牛には第一胃から第四胃と呼ばれる4つの胃袋があることを知っていますか?
第一・二・三の胃は微生物に任せ、第四胃は胃液で消化する。
中でも特に有名な、第一の胃における微生物の働きの話をしましょう!

第一胃は一番大きくて、160リットルくらいある。
ここに住み着いている微生物・プロトゾアが牧草などを発酵させ、
分解する。その後、胃の内容物を口まで戻して、さらに噛み砕くんだよ!

牛って面白いだろう!
人間の場合、食物中の繊維は5%程度しか消化できないけれど、
牛は微生物・プロトゾアの働きで、50?80%程度も消化でき、
肉や牛乳になるんだよ! プロトゾアってすごいだろう!

そのほか微生物や乳酸菌の働きで、
牛乳から多くの発酵乳食品がつくられているんだよ!

牛肉やヨーグルトやチーズを食べるときは、
ボクたち微生物の働きを思い出してくださいね!

今日はここまで。ごきげんよう!

(お母さん業界新聞1805/ボクは微生物)

有機菜園プランナー・濱田武人(Taketo Hamada)

スーパーゼネコンの土木技術者として国内外で建設工事に従事した経験を生かし、
「次世代につなぐ豊かな環境」をテーマに濱田技術士事務所を開設。
自然環境保全問題に取り組むべく、建設・環境コンサルタントエンジニア、有機菜園プランナーとして活躍。
菜園や庭園の設計施工の傍ら、100%有機土壌の家庭菜園づくりを通し、食と健康、生活の美の創出を提案中。
にんじんCLUB「ど根性菜園」総合プロデューサー。
バラ邸作家としても著名。