暇にしないことが命をつなげた(うつうつお母ちゃんの産後道vol.9)

息子の妊娠・出産では、心療内科の先生から宿題が毎回出ました。
その中で大変だったのは「暇にしない」ということでした。

具体的には、

1、仕事を辞めないこと 
2、毎日1万歩歩くこと(出血があってからは7000歩)

です。

「歩くこと」は陣痛が始まるまで必死でやった宿題でした。
頭の中に「ゆとり」なんていうものはありませんでしたし、
歩かなかったら、私はどうなるのだろう?というある種の強迫観念にかられていましたので、
元旦以外は雨の日も風の日も雪の日も、一日も休まず歩き続けました。

仕事も臨月に入るギリギリまで続けました。
今、思うと「暇にしないこと」は、薬を最小限にして出産する最も有効な方法だったと思います。

お腹は大きくなるし、精神的にもマイナス思考が止まらない。
身体も心も限界でしたが、一日一日を必死に過ごすことは生きることにつながり、
それが赤ちゃんと私自身の命をつなぐことになったのです。

病的に「歩くこと」を続けた私は、お産の日もいつもと同様にせっせと歩いていました。

陣痛も、出血も最初はわからずにいたのですが、もしかして?と思い産婦人科へ。
着いたときには、すでにお産が始まっていました。

お産は誰から見ても安産でしたが、私は得体の知れない不安と向き合っていました。

ようやく自分だけの体になったことで、「これで、いつ死んでもいいのだ」と、
歪んだ方向へ安堵したのです。

来月へつづく

(マザージャーナリスト 大坪香織)

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ABOUTこの記事をかいた人

池田彩

お母さん業界新聞ちっご版編集長。10歳、7歳、4歳のお母さん。 「私がペンを持って」 ・日々いろんなことがあるけれど、すべてが宝物になりました! ・お母さんっていいなぁ、スゴイナと感じる力が強くなりました♪