
子育ては、時に毎日同じことの繰り返し。
いつもと同じ道を歩き、いつもと同じ公園に行って、同じように蝶々を追いかけたり、花を摘んだり。
同じような時間にお昼寝をして、歯磨きをして、
単調なことの繰り返しに思えるかもしれない。
けれど、ふとした時に気づく。
摘んだ花をいつもどこかに無くしていたのに、
母にくれた時。
石を触って楽しんでいただけだったのが、
二つの形の違う石を、アイスクリームとコーンに見立てて、
食べる真似をしていた時。
ひらひらと飛ぶ蝶々を眺めていただけだったのが、
そーっと近づいて、手で捕まえようとしていた時。
いつもと同じ、その繰り返しばかりだと感じていた瞬間に、「子どもの成長」というキラキラした瞬間が垣間見える。
初めて子どものエコー写真を見た時、心臓の動く様子が、
星が瞬いているように感じていたけれど、
今は遠い空にある星じゃなくて、
そばにあって、色んな体験をするたびに輝く、
宝石みたいに思える瞬間がある。
きっとその輝きを、すぐそばで見られることが、
子育ての醍醐味なんじゃないかって思っている。