「育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書) 」
こちらの本を先ほど母から勧められまして、先ほど冒頭分だけ読み終えました。
この冒頭分の切り出しが、「育児は仕事を行う上で弊害となるものとネガティブに捉えられているが、育児経験は仕事の役に立つというポジティブなものであるとして研究を進めていく」というものでした。
先に読み進めていく前に、一度自分の考えを整理しておきたいと思い、ここに記しておきます。
「育児は仕事の弊害となるもの」と一般的に捉えられている?
まず、大前提として置かれているのがこの認識です。
育児と仕事は両立しないもの。それぞれに力を尽くそうとすれば、もう片方に悪影響を及ぼすものという文脈で語られることが一般的である…と記されています。
なるほど、では、自分はどのように捉えていたのでしょう?
ここについて、自分自身を掘り下げてみたいと思います。
あ、ちなみに今は育休が仕事にも役に立つだろうなと考えています。
その理由も後述します。
育休を取ることについて、どう考えていた?
もともと育休は取りたいと思っていましたが、「せいぜい3ヶ月くらいだな~」というのが当初の考え。その証拠に、今でこそ半年取得の予定でおりますが、1月の後半までは3ヶ月の予定で会社にも話を通していました。
では、なぜに3ヶ月だったのだろうか?
一つは、1ヶ月じゃ短い感じがしたから。奥様の体調が整うのに、1ヶ月では足りないという程度のふんわりした印象派持っていた。でも2ヶ月じゃちょっと中途半端。では切りよく四半期の3ヶ月くらいが良いのではないか!それに、せっかくなのだから子どもとの時間を堪能できるくらいの期間が欲しいじゃあないか!
…これは、なるべく長い期間の育休を取りたい理由ですね。
そして、その源泉になっているのは「奥様の体調面のフォロー」と「子どものとの時間を取りたい欲」から来ているため、仕事の役に立てたいとか、そういう感覚ではなさそうです。
では、長くとりたい理由があるのに、3ヶ月という期間で区切った理由はなぜなのでしょう?制度上は1年取れるんですよね?
ではもう一つ、会社を長く空けすぎると、帰る場所がなくなりそうな気がしたから。
お、どうやらネガティブに捉えているものが出てきましたね。帰る場所がなくなると思ったのは、なぜなのでしょう?
まずは、経済的な面での影響です。
もともと、共働きで生計を立てていたわけです。生活に困窮はしていませんでしたが、目立って余裕があったかというと、別にそういうわけでもありません。
子どもが生まれるとなると、養う人間が一人増えるわけです。どのくらいお金がかかるのかもわかりませんし、できればやりたいことをやらせてあげられるくらいの余裕は欲しいと考えてしまいます。
そうした時、66%に収入が減ってしまうこの育休期間というものを、あまり長くとることは出来ないと考えました。
もう一つは、自分のキャリアへの影響を考えました。
うちの会社は出来て10年強のベンチャーです。私自身が5年目ですが、中堅というか、ベテランというか、そういう立ち位置にいるくらい。早ければ新卒2年目でマネージャー(係長くらい)にはなれてしまうような組織です。
制度も変わるし、人事異動もそこそこ発生します。おそらく半年後はかなり雰囲気も変わっていることでしょう。同じ職位だったメンバーも、半年後には役職が一つ上がっているかもしれません…
そんな中で自分は、半年間完全にストップするわけです。その間の市場の変化も分からない。そうすると、次のステップに進めるのは遅くなりそうだ…と、不安を感じていました。
うん、この二つだと、前者は仕事の弊害になっている…と捉えていることが分かりますね。
なるほど。そうか…
育児って本当に仕事に悪影響なのか…?
ここまでの掘り下げで、どうやら仕事をする上で育児が足かせになると考えていたことが見えてきました。
が、なんとなく違和感があります。ここで言う「仕事」って、抽象的じゃない?
私が取り上げたネガティブな要素としては、まとめると以下の3つです。
- 同期にキャリアアップの観点で置いていかれる / 後輩に抜かされる可能性がある
- 半年間、業務から離れることにより、知識が古くなる
- 組織の変化に取り残され、疎外感を感じる
こうして並べてみると、うーん。なんか小っちゃいですね。
っていうか、自分の能力にはあまり関連していません。瞬間的なものが多く、復帰して1ヶ月もしたらどうでもよくなっていそうなものばかりです。
でも、育休を取るかどうか悩んでいるような状態では、結構大きな問題だったわけですよね。
これが大きな問題になるのは、なぜなのだろうか…
その理由として考えられるのは、「視野の狭さ」です。
同期や後輩との出世競争に目が向く?そもそも、競い合う相手が社内である時点で、ナンセンスです。同僚の能力が伸びているのであれば、そこから吸収できる素地を作っておけばいいし、キャリアの面でも、気になるなら追いつけるように仕事にまい進するための原動力にすればいいだけです。
もう少し引いた目線で見てみれば、同じ市場で戦う他社とのパワーバランスを見ればいい。それであれば個人のキャリアなんて大した意味はありません。
業界知識や組織の変化に戸惑う?そんなものは、超短期的な話です。変化が激しいからこそ抱いている不安なのであれば、戻った瞬間に過去となっている半年間の動きなんて影響力もたかが知れています。戻った後に、むしろ自分が組織を変化させる起爆剤になればいい。
同じ会社組織の中の、限られた時間の変化に何をおびえる必要があるのでしょう?
変化するのは当然の世の中で、変化に怯えるような消極的な考え方をしているから、不安が拭えなくなる。
そうすると、「仕事」は別に今の会社にこだわる必要すらないわけです。
そうして考えていくと、育児が悪影響を及ぼしているわけではなさそうですね。
むしろ、組織から離れる時間を与えてくれるので、達観した視点を持てるようになるという、ポジティブな影響を及ぼしてくれるもののような気がしてきました。
育児と仕事の両立に必要なもの
で、育休と仕事については分かった。
育休について、ポジティブな印象を持っているんだな、自分。
では、育児と仕事を両立するのはどうやればいいんだろうか。本当に悪影響はないのだろうか。
育休が終わった後のことについて、考えてみよう。
ぶっちゃけ、育児があると制限が出来るのは事実。
今までは平気で残業をしていたけれど、なるべく定時退社をしないといけなくなるだろう。
っていうか、共働き世帯だから、奥様も復帰して育休も明けたら、今の仕事は出来ないかもしれない。だって、19時が定時だし。会社まで1時間半かかるし。
今の仕事は人材紹介業だから、同じような理由で仕事を諦めたり、選択肢を減らされる人もたくさん見てきた。特に、少人数で店舗を回すような接客業で、かつシングルマザーで…ってなると、そりゃあ無理だ。
うん、無理なんだけど…
でも、無理になるような仕事を選んでいるからダメなのでは?
ちょっと範囲が広くなってしまったので、自分の話に戻る。
今の仕事は19時定時で、会社に出勤するなら片道1時間半かかるから、どんなに早くても帰宅は20時半だし、家を出るのは7時半くらいだ。
だとして、仕事の仕方自体をもっと効率的にするために、考えるための機会を得られているという捉え方は出来そうだ。
このご時世、テレワークという選択肢も持てる。それが許されるような仕事の段取りを構築すればいい。残業だって、ダラダラ仕事が伸びてしまわないように、より能率を考えた仕事に切り替えるいい機会である。
っていうか、そもそも仕事を変えることも選択肢に入れるけど…
ここまでくると、「育児と仕事の両立に必要なもの」ってのは、自分の覚悟と周囲の理解なのだろうなと思う。
まず、物理的な面で仕事に迷惑をかけないように、仕事との向き合い方を考え続けることと、それが許されるだけの成果を出し続けるという覚悟が必要。
そして、家庭を持つ身であるのであれば、変化に伴うリスクを許容してもらうという観点での理解は必要だし、成果主義で仕事の仕方を変化させてくれるような職場環境という意味での理解もあるとなお良い。
これは、どちらかが欠けても成り立たないんじゃなかろうか。
なんか、当たり前のことをダラダラ書いてしまった気がする。
言葉にならないような、できていないような部分も多々あるけれど…
本を読み切ったら、紡げる言葉にも変化があるのかもしれない。
ので、読む前はこの程度の理解でしたよ~~~~という覚書です。
未来の自分、よろしく!
雑記どころか、育休パパの素直な気持ちと、ひとりのビジネスマンの気持ちを
的確に書いているなと思いました。
よく、忘れものする、ドジなレオ君とは思えない(笑)
育児は仕事に役立つ
仕事に役立つから、育児するわけではないけど、
育児と仕事のどっちも楽しめたら、レオ君の人生が、豊かになりますね。
お母さん大学のレオ君の記事から、すでにそれを感じています。
やっぱり、子どもの存在はスゴイ!
次号、「育児が仕事に役立つ」の著者の浜屋さんと対談しています。
とても、素敵な方でしたので、楽しみにね。
浜屋さんのお話、楽しみですね!
青柳さんが徹夜して仕上げていたので…そういう意味でも(;^ω^)