お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

藤本学長の著『百万母力』を読んで燃えてきたー!

書評/百万母力-『お母さん業界新聞』コラム集 
「百万母力」を読んで燃えてきたー!

 

 

 

 

 

「読んでない人はモグリ」と言われ
慌ててゲットした藤本さんの本『百万母力』読みました。

ガツーンと来ました!
「お母さん業界新聞」の表紙コラム10年分がまとめられたものですが、
どれもお母さんにこそ読んでほしい文章です!

育児本や母親向け講座のほとんどがテクニックを教えるもので、
たとえば言葉がけとか働きかけとか、もしくは「母はこうでなければ」みたいな、
まるで母親だけが子どもを育てているかのような精神論的な内容とか、
私もさんざんいろんな本を読んできましたが、
コレは全く違いました。

普段から藤本さんが言う
「お母さんも夢を持とう」の意味が、より深くわかりました。

「お母さんの底力を、もともと持っている力を
呼び覚ますことの大切さ。

お母さんが真の意味で目覚めれば、
世の中のさまざまな問題は一気に解決するはず。

「本当の子育て支援とは、
母親を受け止めるだけではなく、母親にチャンスを与えること」
の一文にシビレました。

母親は弱者ではなく自立した一人の人間。
なのに子どもを持った途端、弱者になってしまうのはなぜか?
もっと堂々と、もっと凛と。

藤本さんは決して
「母親なんだから子どもが小さいうちは我慢しないと」とは言いません。

先日岡崎で藤本さんの講演会を開いたときも
「必ず別室託児を用意してほしい」と言われました。

お母さんが子どもと離れて考える時間がとても大切。
その時間こそが「母力」を上げるんだと。

お母さんが自分の人生をしっかり見つめていないと、
子どもとしっかり向き合うなんてできない。

お母さんが薄っぺらなことを言っていたら、
いずれ子どもはそれを見抜いて離れていく。

お母さんがしっかりと強く生きていないと、
子どもに負けちゃう。

そう考えたら、
「お母さんなんだから子どものために我慢しなきゃ」
なんて言葉はナンセンス。

育児放棄を容認するのではなく、
「子どもの犠牲になるな」という意味ととらえました。

20年も30年も藤本さんが伝え続けているのに、
お母さんたちが置かれている環境は本当に今も苦しい。

行政の子育て支援も小手先ばかり、
民間の子育て支援も
「親子向けイベント」「ママ向けマルシェ」みたいなものばかり。

それもあっていいけれど、もっと根本的なもの、
お母さんが持っている力を呼び覚ますこと。

お母さんたち、家庭とママ友の中だけに埋没せず、
子どもを通して見える広い世界に目を向けて、
持てる力を子どもたちのため、未来のために
できることから動いていきましょう!

お母さんだからできることがたくさんある!
燃えてきたー!

…とこの本を読むと、
目からウロコが落ち、その奥に火種がくすぶり始めます(笑)。

育児書やネット情報にウンザリ気味な人に超おすすめです。

(МJ天野智子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

著書:藤本裕子/発行:論創社
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(お母さん業界新聞1909/30ans物語)