お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

人ってやっぱり誰かを応援したい/映画「弱虫ペダル」

DSC_2056

現在、大ヒット公開中の、「弱虫ペダル」試写会に参加した。
ほとんどが自転車レースの場面で、手に汗を握り、体中筋肉痛になりそうだった。
「若い子たちががんばっているのを見るのは幸せですね~」
映画関係者と話したことば。

今年は東京オリンピックの延期、スポーツ大会なども軒並み中止。
思っていたより長引いてる感があり、いろんなことが「しかたない」と流されてきている。

卒業や引退のセレモニーがあやふやになって
後輩に託すこと、自分の次の道のために区切りをつけること。
そんな時期を過ぎてしまっている子どもたちのことが不憫だった。
でも、この映画を見てから、不憫なのは本人たちだけじゃないと気づいた。

応援してきた家族や友だち、みんなの気持ちの行き場所がないってこと。
近い人だけでなく、見知らぬ人でも、何かをがんばっている人を見ると無条件に応援したくなる。
失敗したら一緒に心を痛め、次のチャンスがくることを祈る。
立ち上がれ!やりきった感の清々しい姿を見て、自分も勇気と元気をもらえる。
それがどんなカタチにしろ、自分の生活にもあらわれてくるのではないか。

試写会で一緒だった男性が関係者に冷静な感想を言っていた。
大人気のコミックを実写化した期待された作品。
試写会に参加して記事を書くには正当な分析をして伝える必要があるから。

でも私は単純に、今、この時期見るべきだと思った。
たぶんターゲット対象とされる若い子たち以外、
疲れている大人たちが見ればいい。
コミック原作を読んだことなくても
自転車競技の楽しさを知らなくても
登場人物がイケメンとか、そんなの関係なく、
結果は何となく想像できるとしても
手に汗を握り、一秒足りとも目を離せず、じっと見つめる。
先が見えない不安ではなく、ハラハラドキドキ、
若さや未来に希望を持ちたいと思えるそんな瞬間が今の私たちには必要だ。
サッカーのルールを知らなくてもワールドカップで夜更かししたような、にわかファン万歳!
そこから自分の人生が少し違った方向に向くかもしれない。

人を応援すること、それはまわりまわって自分を肯定して自分を応援すること。

公式ホームページにはアスリートたちから共感&感動コメントが寄せられている。
でも、お母さんの声も必要だと思うな。