映画「ケイコ目を澄ませて」と

最近　観た映画を2本紹介する

「ケイコ目を澄ませて」
この作品。主人公ケイコに心が揺さぶられる
耳の聞こえないプロボクサーのケイコが、
ボクシングジムの会長やコーチ、
家族や友人とのふれあいを描く
見るものに感動をおしつけることなく、
淡々と物語は進んでいく
それなのに
ケイコに吸い込まれ心打たれてしまう映画だ
見どころはなんと言っても、ボクシングシーン
コーチとのスパーリングや
会長との鏡に向かって
シャドウボクシングする姿
そこには、耳が聞こえず、言葉が通じなくも
身体でお互い伝わり、ひとつになっている姿が
伝わって来て、人とのつながりって
言葉だけではないと、思わせて涙が出る
ボクシングの試合も迫力満点だ
ケイコ演じる岸井ゆきのが素晴らしい
最近観た中では一番の作品だ

もうひとつは
「シャドウプレイ」だ。
人間くさい恋愛映画を得意とする
ロウ イエ監督の
作品とあって、期待したのだが、
今回は権力、金、欲、暴力、犯罪に
まみれた中での
男2人女2人の愛憎劇が繰り広げられ
場面から溢れる暗い熱量に疲れてしまった
恐ろしい世界の中の男女の愛は
観ていて、つらい
男女4人を追うヤン刑事が
かっこよかったが、観ていて
それが救いだった