お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

『変なお母さん業界新聞』宣言!

仕事中、ふとネットで「変なホテル」の広告が目に留まった。エイチ・アイ・エス創業者の澤田秀雄氏が手掛けたホテルで、1号店は長崎県のハウステンボスにある。

夫が長崎に単身赴任していた数年前、孫たちを連れて泊まった時のことを思い出した。

フロントで恐竜ロボットに出迎えられた孫たちは、少し怖がりながらも大喜びだった。どこに行っても機械化やセルフ化が進む味気ない時代だからこそ、いっそ恐竜くらい振り切ってくれたほうが、愛嬌があって面白い。

なぜ今「変なホテル」が気になったのかというと、最近あちこちで「常識や価値観の変化」を肌で感じることが増えたからだ。

高度成長期に育った私たちは、かつて「新人類」と呼ばれたが、今の20〜30代は「Z世代」、さらにその下は「α世代」と呼ばれている。幼少期からタブレットやAIに囲まれて育った「デジタルネイティブ」たちだ。彼らはタイパ(タイムパフォーマンス)や多様性を重視し、見栄えよりも「自分らしさ」を大切にする。それはとても合理的で、理にかなった生き方だと思う。

では、効率化とは対極にあるような、泥くさいアナログな『お母さん業界新聞』は、今の若い親世代にはもうウケないのだろうか?

いや、そんなことはないと思いたい。なぜなら子育ては、ビジネスのようにタイパや合理性だけでは絶対に割り切れないからだ。

子育ては、思い通りにいかず、手間も時間もかかる非効率の極み。しかし、その「かけがえのない時間」の中にこそ、計り知れない愛おしさや喜びが詰まっている。時代が変わろうとも、「わが子を愛おしく思う親の気持ち」の根幹は変わらないはずだ。せめてそのことだけは、先に親となった私たちが、責任を持って伝えていかなければならない。

ちなみに「変なホテル」の「変」は、奇妙という意味ではなく、「変わり続けることを約束する(=進化する)」という前向きなコンセプトだそうだ。なるほど、進化し続けるという意味なら、大いに共感する。私もさらに「変なお母さん」として生きていきたい。

それならいっそのこと、弊紙も『変なお母さん業界新聞』とタイトルを変えようか。編集部全員で恐竜の着ぐるみを着て、変わり続ける時代のお母さんたちに寄り添いながら、決して変わらない、愛を叫び続けるのも悪くない。がお〜。

(藤本裕子)

お母さん業界新聞10月号 百万母力