お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ポジティブな思い出の背景には〜Hello Mothers!報告レポ〜

「楽しかった」「子育てしやすかった」「平和だった」

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで3年間暮らし、妊娠出産という大きなステージ、そして子育て経験をしてきたお母さん大学生・杉本蘭さんから出るポジティブな言葉の背景を思い、ほんわかした気持ちがじわじわと広がってきました。

先週、「Hello Mothers!」での報告会の時のこと。

当日はHello Mothers!メンバーをはじめ、助産師の藤尾さおりさんや保育に長年関わっている梅津和美さん、そしてなんと!ご主人がカタールに赴任したばかりという方も参加してくれて、「お母さん」という共通項でお産や子育てに関するお国柄事情や経験談に関する質問がたくさん出ました。

それは後に紹介するとして、

蘭さんが届けてくれた言葉。それは街の魅力や彼女のたくましさはもちろんのこと、アザーン(モスクからのお祈りの音楽)が流れるあの街で、いい出会いがたくさんあったからだろうな。

17年前、新婚時代を過ごした私にとっても思い出がたっぷり詰まったふるさとのような街の一つ。

そこでの人や場所との出会い、安心感、そういうものがあってこその「子育てしやすかった」だろうし、ご家族そろって元気に帰ってきてくれたことが心から嬉しかったです。

と同時に、日本にいる海外から来たお母さんたちにも、「日本に来てよかった」「ここで暮らせて楽しかった」って少しでも思ってもらいたいなー、思ってもらえてるのかな?という気持ちが。

観光ではなく、海外で暮らし、子育てをするって一筋縄ではいかないこともあるはず。誰かれ構わずはつながれないかもしれないけど、ご縁があった人との間で、いい時間だねって、そんな風に思いあえる関係が少しでもできたらいいなと思ったのでした。

さてさて、具体的にはアブダビでの子育てって!?報告会の具体的なエピソードを少し紹介します。

子育てしやすかった!

イスラム教徒の国であるUAEは、家族のつながりも強く、子どもの学校イベントには従兄弟も一緒に来たり、子だくさんの印象だという。また自国民が1割、それ以外が外国人というなかにあって、公用語はアラビア語だけど、どこでも英語が通じ、外食先でも子どもをプールや公園で遊ばせていても、蘭さんは孤独を感じることもほとんどなかったとか。

「子どもに対してめちゃくちゃ優しい国でした。レストランでもウェイターさんがあやしてくれたり、ローカル(自国民)の方も親切でしたし、多国籍の国なので『こんにちは。どこから来たの?」という会話が自然とあるから、黙って遊ばせているということはあまり見たこともないかもしれないですね」。

異国での妊娠出産ストーリー

オイルマネーで潤い、医療設備も優秀なドクターもいるアブダビ。日本のように母子手帳などのきめ細やかな管理はなく、担当の助産師さんもいない状況だったけど、一人目で妊娠出産の流れがわかっているから、そんなに不安はなかった!という蘭さん。母強し!病院は、つわりに効く薬を出してくれたり、出産後すぐに家に帰されるものの、母乳育児を勧めるなど、そのギャップが新鮮だったという。

またナニー(お手伝い)さんを迎えやすい環境というのもあり(自国民は子ども1人につきナニー1人のご家庭も!)、杉本家もフィリピン人のナニーさんに月〜金曜日の平日をお手伝いしてもらったというから、さぞ心強かったことだろう。

長男は日本人幼稚園へ

6歳の長男くんが通っていたのは、アブダビにある日本人学校の幼稚園。石油が豊富な国で、親日家のアブダビの王の要請もあり、2006年からUAE人の子どもも受け入れているのが特徴的なところで、蘭ちゃんのママ友には、この学校の卒業生のUAE人ママさんもいたとか。アニメや漫画、ドラマなどの影響もあり、日本に興味がある人も多かったという。

幼い時期の3年間をアブダビで過ごした長男くん。お父さん、お母さん、妹ちゃんと一緒に豊かな経験をしたね!

報告会を開催して

蘭さんの感じたことは、Hello Mothers!でも大切にしたいなと改めて思った日。ご主人がカタールに赴任したばかりの方も実際の話を聞いて安心したと言ってくれて、会を開いたからこそのつながりが嬉しかったです。

お帰りなさい蘭さん!貴重な時間をありがとう。シュクラン!

*写真提供 蘭さん

1件のコメント

改めて、素敵な報告会でした♡

蘭さんのイキイキとしたお話、ぜひ他のお母さん大学生の方々にも聞いて欲しかったな〜と思ってましたが、恵さんのこの記事で、皆さんにも余すことなく伝わりますね!!✨

コメントを残す

ABOUT US
山﨑恵
肝っ玉母ちゃんに憧れる繊細母ちゃん。アメリカで子育てをスタートさせるも、第二子出産後に産後うつになる。あの頃の自分にも、いま同じ思いをしている お母さんにも言ってあげたい。「いろいろあるけど、それでも大丈夫だよ」って。数年前、夫の実家の横須賀にあるカフェでお母さん業界新聞を手にとる。 配ってくれた人がいて、ここにたどり着いたご縁に感謝! このままの「お母さんであるわたし」でペンを持ち、人と社会とつながりたい。いまは地元埼玉県川口市で子育て・自分育ての根っこを下ろし中。 最近はまっているお灸でぽかぽかするのが至福の時。子ども/小6男、小3女