お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

久留米市の愛情あふれる大家族~じじっか~

  • 団体紹介

福岡県久留米市梅満町にある「じじっか」は、2026年7月で丸6年を迎え、子どもや子育て家庭のための温かな居場所づくりをしている団体です。

週末の居場所開放、子ども食堂、移動困難家庭への食材配達、子どもたちの「やりたい」を形にする「自分流プロジェクト」など多方面な活動を行っています。また、この7月からは放課後デイサービス、フリースクール、シェアハウスなどの新事業も立ち上げ、常に進化・成長を続けています。

  • 今回の取材の経緯

福岡支局は、2023年度休眠預金等活用事業「困難を抱える家庭を取り残さない仕組みづくり」に採択され、一緒に事業を行う6団体の一つとして、この3年事業に取り組んでいます。事業3年目を迎えるにあたり、本事業や各団体の活動・思いを伝えるための白書をつくることになりました。

その一つとして、各団体が日々の活動の中で受け止めてきた子どもや保護者等の声を聞かせてもらうことを目的に、お母さん記者が各団体の取材に行くことになりました。

  • インタビューで聞いた声

代表のみちこ(中村路子)さんと、副代表のよしえ(樋口由恵)さんは、お子さんが保育園のころからの付き合いになるママ友同士。

「みちことうちの息子の保育園が一緒で、その保育園の役員になった時に初めて出会ってからの付き合いなんだよね。」

と、懐かしそうに話し始めたよしえさん。

 

かつては「母子家庭等とかで夜預け先がない」「お金を払って預けると、結局稼いできた分を保育料に支払いプラマイゼロになり、何のために働いているのかわからない」といった他人には言いづらい悩みを抱えていた二人。困った時には助け合う中で、関係性はだんだんと「本当の家族」のような存在になっていきました。

 

どのようにして「じじっか」が生まれたのか尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。

「母子家庭をどうにかしたいとかっていう思いは全くないんです。自分たちが『支援者』になってしまうこと自体がおこがましいと思っていて。」

「じじっか」にはルールもスタッフとの壁もありません。ここへ来たら苗字はなくなり、よしえさんも「よしえ」と呼び捨てにされます。大人も子どももみな対等な関係は、まさに家族そのものです。

 

「『支援しますよ』と言われると、『大丈夫です』って拒んでしまう。支援という言葉を使われた瞬間、自分が足りない、できていないとダメ出しされているような気持ちになるから。行政の人が来た時に『頑張ろう』と思わされること自体が、どこか責められている気がするんです。私たちが経験してきたのなんて、ただの『お母さん歴』だけ。だからこそ対等な目線で、同じ人間として、共に生きていきたい。」

 

取材の合間、子ども食堂のランチ【厚切りベーコン焼き・水菜のサラダ・ごはん・水菜のスープ】を、子どもたちが嬉しそうに配膳してくれました。ここでは誰もがお世話される側ではなく、家族の一員なのです。

 

価値観が違えば衝突も起きますが、喧嘩があれば全員を集めて「家族会議」を開きます。

「口先だけの『ごめんなさい。』で終わらせるなよって伝えます。謝ることがゴールじゃない。何が嫌だったのか、お互いの主観や価値観を認め合えるようにすることがゴールだから。」

「大変だけど使命感じゃない。目の前にあることに、必要だと思ったから動いてるだけ。」

 

よしえさんたちは、この活動を「じじっかという大きな木」に例えます。

「根っこには私たちの考えがしっかり根付いて、幹には『3分の1生活』っていう生活スタイルの提案がある。そこから派生したプロジェクトが枝や葉っぱになっていく、というイメージです。そうすると、一見全然違うことをしているように見えても全部つながっているんですよね。」

 

大家族「じじっか」の木は、これからも豊かに成長し続けるでしょう。

 

  • 個人の感想

今回は「じじっか」よしえさんに取材をさせていただきました。お忙しい中にもかかわらず、「何時間でも大丈夫ですよ。」と質問に一つ一つ丁寧にお答えくださり、じじっかの温かな雰囲気の中インタビューをさせていただくことができました。

インタビュー中、よしえさんが語る言葉の端々から、「じじっか」に集まる人たちへの深い愛情が伝わってきました。「支援」という枠組みではなく、同じお母さんとしての目線で、共に笑い、時に喧嘩もしながら家族として生きていく。そのブレない信念と、誰もを包み込むような居場所の温かさに触れ、私自身も一人の親として心が救われるような気持ちになりました。

私自身、初めての取材で記事にすることの難しさはありましたが、このような貴重な機会を下さり心から感謝いたします。

インタビュー終了後、私が「ありがとうございました。」と言ったとき、「いってらっしゃい。」と送り出してくれて、私も「じじっか」という大家族の一員になれたような気がして、とても嬉しかったです。

2件のコメント

ゆきさん⭐︎
素敵な記事!
とってもわかりやすかったし、じじっかがどんな活動なのか改めて実感し、振り返る事が出来ました。
まとめてくださり、こうやってアップしてくださり、ありがとうございます!
もう、じじっかの一員ですからねー!
ただいま〜!と、またじじっかのドアを叩いてください⭐︎

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ABOUT US
成清友紀
久留米市在住の3児の母です。高1長女・中2次女・小4長男の子育てを通じて私自身も成長させてもらってます。 お母さん大学の松葉荘の近所に引っ越して早4年。地域にもようやく慣れてきました。よろしくおねがいします。