お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

育休最終日の記録

産休に入る当初は1年後に仕事復帰する予定にしていた私が、結局2年半の育休を取ることにしたのは、学長の藤本さんからの一言がきっかけだった。

zoomでお話中の雑談で「なぜ最長3年取れるのに取らないの?」と聞かれた。

「周りは1年で復帰しているから」
「1年以降は手当がなくなり経済的に余裕がなくなるから」
いろんな理由を並べていたが、改めてなぜ?と聞かれたことで「私は本当はどうしたいんだっけ?」と考えることができた。

いろんな事情を取っ払って、自分の気持ちだけと向き合ったらやっぱり「息子ともっと一緒に居たい!」「息子の初めてを少しでも多く近くで見届けたい!」という結論に至った。
子どものためではなく完全に自分のために。
夫に話をしてみると「したいようにしてほしい」と意外にもあっさり賛同してくれた。

仕事ではたくさんの方に迷惑をかけたし、夫も息子と一緒に過ごしたいのにという不公平感があったかもしれない。
周りの気持ちを考えることはもちろん大切だけど、まずは自分の本当の気持ちを自分が聞いてあげることも大切だと思った。
そして、気持ちを伝えれば案外周りも否定せずにフォローしてくれることもあるので、一人で決めつけて抱え込む必要はないのだという勉強にもなった。

我が家はたまたまコロナ禍から夫のリモートワークが始まり、今もそのままなので息子と3人でたくさんの時間を一緒に過ごすことができた。
周りからは「ずっと子どもと一緒にいるのはしんどくない?」と心配されることもあった。全くしんどくないわけではないが、家に子どもと2人きりではなく、手は離せなくても大人が同じ空間にもう一人いて、たまに話を聴いてくれるだけで随分気持ちが楽だった。

2年半ずっと息子のそばにいることができて本当に本当に幸せだった。
どんなにお金を積んでも戻ってこないこの小さい息子とのかけがえのない時間をたっぷり味わうことができたのは周りの方々の支えがあったからだと思う。
それと福利厚生がしっかりした職に就き、貯金もしていた過去の自分も褒めたい!
あのまま、「まだ一緒に居たいけど…」という気持ちを持ったまま仕事復帰していたら何十年後かに後悔していただろうと思う。

これから出産で仕事を休むことになるお母さんやお父さんにも、ぜひ自分の本当の気持ちを聞いて、周りに伝えてみてほしい。

早く仕事復帰することが悪いと言いたいわけではなく、それぞれの環境に合わせて心地良い期間ややり方があるのだと思う。
ただ、子どものこと・周りのことだけでなくお母さんがお母さん自身の気持ちを大切にできる世の中になればいいなと思う。

大人は未来への不安に気を取られて、今の幸せを見逃す癖があるのではないかと、私は息子に気づかせてもらった。
お母さんになれたことで、今に集中して生きることが幸せに直結するということにも気づくことができた。

お母さんになったことで物の見え方や捉え方、考え方が驚くほど変わったと感じる。
これを活かして仕事ができたら、どんな貢献ができるだろうかと今は不安よりもワクワクの方が大きい。

お母さんともっと一緒に居たい子どもと、子どもともっと一緒に居たいお母さんがいるなら、それが叶う環境があるのが理想的だと思う。
「これが当たり前だから」と思考停止せずに、自分に合った幸せな生き方をこれからも模索していきたい。

がんばりすぎず、がんばるぞー!
い!い!おー!(息子語のえいえいおー)

4件のコメント

さおりちゃん!

育休復帰おめでとう!
そしてめちゃ楽しめたりおくんと密に過ごした2年半!
これが、りおくんとさおりちゃんとパパ、高田家の絆になり、それぞれの宝物になっていくんだろうな。

一回考えを改めてまた踏み出す勇気に感動しました。

わかりやすい文章もさすが。

新たなステージ応援してるよ!

貴重なりくんとの密な時間、一生の宝物ですね。そしてまた自分の考え方の変化にも気付けて、母力が上がっての職場復帰、楽しみですね。
私も2人目の育休の時に自分と向き合って、育休MAX取ることを決められました。
今の幸せ、噛み締めながら暮らしていきたいですね。同感です!!
新しい生活、楽しんで頑張ってくださいー!!

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髙田沙織
最高に可愛い3歳の息子がいます。 1992 / 二級建築士 / カラーコーディネーター / 築古マンション自宅改修 / 在宅勤務の夫との3人生活 / キックボクシングでストレス解消!