お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

愛されていることを知る「幸せ」

毎年、雛人形や五月人形を通じてご縁をいただいたお母様たちと、直接お話をさせていただく機会を設けています。

その時、多くのお母様が口にされるのは、「私が子どもの頃、母がしてくれたように、自分の子にもしてあげたいのです」というあたたかいお言葉です。

ご自身が親からもらった愛情を、今度はわが子にも同じように注いでいきたいと自然に願う。その連鎖の尊さに、私はいつも胸が熱くなります。

こうした「美しい心」を形にする風習が、ひな祭りや端午の節句という文化として、1000年以上もの間、日本人の間で脈々と受け継がれてきました。そんな素敵な文化を次世代へつむぐお手伝いができることを、私は心から光栄に思っています。

子どもの頃、家族に見守られて過ごしたあたたかな記憶。それは心の奥底に大切に蓄積され、将来、子どもたちが社会という荒波に漕ぎ出していく時、何物にも代えがたい「生きる力」となって彼らを支え、守ってくれるはずです。お母さんの深い愛情に包まれた思い出こそが、子どもの人生を支える揺るぎない土台になるのです。

ですから、子育ての真っ最中である今、思いっきり愛情を注いであげてください。そしてその大切な思い出づくりの一つとして、毎年、ご家族皆様でお節句のお祝いを囲み、慈しむ時間を楽しんでいただけたら、これほどうれしいことはありません。

人形工房 ふらここ  代表
原 英洋

お母さん業界新聞6月号 母たちへの一文