お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

声が聞こえてくるだけで

息子を妊娠する何年も前、東京の田舎で中古の戸建てを買った。

「孫みたいな奥さんが引っ越してきた」と喜んでもらえて
お年寄りが多い地域で暮らしていくことのあたたかさを感じている。

ご近所のおばあさんが、庭で育てたトマトを息子に手渡してくれた。
トマトが苦手な息子、どんな反応をするのかとドキドキして見ていると…

「わぁ~!ありがとう!」

と、親の私からすると本当にわざとらしい愛想笑いをしていた。
それと同時に、相手の好意を感じよく受け取ろうとする息子の成長を感じた。

「これをきっかけにトマトを食べさせてやる!」という意地悪心を持った母とは違い
翌日、息子は感謝の気持ちでチキンのトマト焼きを食べた。
素敵な食育だった。私には家庭菜園なんて出来ないし、感謝の気持ちでいっぱいになった。

そうした日頃の感謝を伝えるため、お土産をもって訪問した。
「いつもありがとう、お土産です」と息子がおばあさんに手渡すと
「じゃあ、かわりにばあばもあげる!」とお土産よりも高価な干し芋をいただいた。

(わらしべ長者かよ!)と思いつつ申し訳なさそうにしていると

「元気な声が聞こえてくるだけで嬉しいの!」
そう言ってくれた。

出産前、子どもの泣き声で迷惑をかけてしまうからと挨拶に周ったりもした。

でも、世の中は私が思うよりずっと優しくて、みんな息子を見守ってくれている。
息子も、そのあたたかさを感じてご近所さんが大好き。

こうしてみんなに育ててもらっていることを、今日も感謝している。