お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

いまさら、農業体験した話

6月1日、農業体験のために、長野県小諸市へ。
あっさり書いていますが、最初は本当に小さな興味本位からの参加でした。

そろそろ、農業体験の日だな♪と思い、調べ始めて青ざめました。

だって、遠い…。

この農業体験は、現地集合現地解散。つくられた、表面的な農業体験ではなく、
本当の農家の姿を知り、農業、食の大切さに触れてもらいたい、ものだと聞いており、
農業は自然を相手に行う作業なので、もしかしたら、当日は悪天候で何もできないかもしれないし、
前日に収穫してしまって、当日は何もすることがないかもしれない…
そんなコンセプトも面白いと思ったので、参加を決めたのですが。

遠い。

私は車で行くことにしまして、久しぶりの遠距離ドライブ!
途中休憩を含み、なんと片道4時間弱であります。

そうして到着し、集合場所について、思わず心が躍りました。
棚田です。

私は、田園の広がる田舎で生まれ育ちましたので、田んぼや自然は見慣れておりますが、
それでもやはり空を写す水田は美しいです。

海外からの観光客もいました。
わざわざ見に来る場所でもあります。

さて、残念なことに、この日のスケジュールは、

  1. 農業体験、畑作業
  2. 手打ち蕎麦をいただく

でしたが、前日がかなりの雨でしたので、畑がまだ水分をかなり含んでいるため作業がお昼くらいまでできないとのこと。

ということで、先にお蕎麦をいただくことに。
(本当は作業→ご褒美のお蕎麦なのですが…)

地域の交流館(公民館)へ。
打ちたて、茹でたてのお蕎麦をいただきました。
この日ご案内は、信州農作代表の澤弘二郎さん。
元々横浜市民で、移住、
家族は横浜に住んでいるので、ほとんど単身での長野暮らし。
50歳からの移住を決断した、その理由が、この蕎麦にあると話してくれました。

食用菌を使用した有機発酵肥料により、豊かな土壌で育てられた、信濃1号という品種の蕎麦。

刈り取り後に、天日干し、熱に弱いそばを、じっくりと時間をかけて石臼で挽く、手間暇かかったお蕎麦。

そして蕎麦打ち名人がこだわって打つ。

本物の蕎麦の香り。
それに初めて触れた時、心を奪われたと。

その気持ちが箸をつける前にわかりました。
香りが、違う。
最初は、何もつけずに召し上がってください。
それから、蕎麦つゆと、塩と、楽しんでください。

衝撃のそばですよ、これは。
例えようがないのですが、本物のおそばの味とはこれなのかと、驚きのみ。
私は、胡桃が近いかなと思いましたが、とにかく、香り高い、おいしさでした。

さて、満足したのですが、やっと本題の農業体験。
車で20分ほど移動します。
見晴らしの良い、畑。

今日の作業は、「枝豆の種を蒔く」。
枝豆の種って、一粒いくらだと思います?
野菜の原価って果たしてどのくらい?
じゃあ、農家の人の作業量と苦労と努力の対価って?

この日一緒に参加した中学生男子の活躍もあり、あっという間に枝豆の種を蒔いたもんだから、
そのあとは大根の種も蒔いて、
さらには、カブの雑草取りまで出来ました。

「大阪では雑草を取ることを”雑草を引く”と言う。この言い方、好きなんですよね」。
肥料のプロ、小林大二さんがぼそっと言う。
本当だ、なんだか、謙虚な気がする…。
そういうちょっとした部分に、ここにいる人や関わっている人たちが目指していくものが見える気がします。
目に見えないものが、見えた時に、心は動くのかなと思います。

土に触れながら、ただ、草に向かいながら、いた時間がとても心地よく、楽しかったです。
また来たいな、本当にそう思いました。

もちろんみんなで、宇宙乾杯の写真も撮ってもらいましたよ。

食べることは、生きること。
私たちは、今、本気で生きることを考えなければならないときに来ています。
お米がどうとかこうとか、
周りに合わせて心配したり、人より先にと自分さえ良ければいいという考え方のかっこ悪さを、
子どもたちの一番近くで、母親の私たちが行ってはいけないなと。

本当の食育は、私が、しっかりと考えることだと、改めて思うのでした。

素晴らしい体験をありがとうございました。

ご興味のある方へ、植地、運転しましょうか?w
連れて行ってあげたい!

信州農作クラブ31
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澤弘二郎さんのラジオ
stand.fm 「信州農作〜50歳から農業移住物語 〜」
https://stand.fm/channels/657350877376b3f936123ee5