ついにやってきた抱っこフライベント当日。
華やかな衣装を着て、久しぶりにメイクもして私は愛する9ヶ月の息子とステージに立っている。
夫は仕事が忙しく、毎日朝早くに出ていき夜遅くに帰ってくる。唯一休みだった日曜も仕事になり、私は毎日1人で息子のお世話を全てしている。実家も遠く気軽に頼むこともできない。いわゆるワンオペ育児だ。
私は妊娠までバリバリ仕事をしていたが、出産、育児は想像を絶するほど過酷だった。
役所や支援センターでもワンオペの私を心配し、決まって赤ちゃんを預けてはどうかと提案される。預けたいお母さんが多い世の中の風潮だろう。
確かに私は未だ夜もほぼ寝られず、気力も体力も限界を超えて何とか生きている状態である。だが、それでも私は息子と一緒にいて抱っこをしていたいのだ。
私が赤ちゃんだったらお母さんにいっぱい抱っこしてもらいたい。だから私は息子が生まれてから沢山沢山抱っこをしている。息子がお昼寝しても抱っこをしている。今この記事を書きながらも。日本でも一二を争うくらい抱っこをしているお母さんかもしれない。
妊娠するまでフラダンスをやっていたが、しばらくできないとお休みをしていた。出産して、何かやるにしても子供を預けてが前提となることの方が多い。
そんな時抱っこフラを知った。抱っこをしたい私にとって理想を絵に描いたようだった!
ワンオペでできるのか不安もあったが、やりたい方が上回り、気付いたら参加していた。
相変わらず過酷で大変な日々だったが、練習は休むことなく、そして母子共に元気にステージに立てたことがまず感謝だった。
これまで1人で頑張っていたが、イベントには両親や友人、赤ちゃん学級のママたちやスタッフさん、近所のママ友など多くの人が見にきてくれた。皆んなが応援してくれているようで本当に嬉しかった。
息子と一緒に、そして抱っこフラの仲間たちと一緒に沢山の人に笑顔になってもらえた。抱っこフラは自分も周りも幸せにしてくれたのだ。
このステージに立っていること、新たな友達や仲間に出会えたことは息子が運んでくれた贈り物、素晴らしいご縁だと思う。
生まれてきてくれた息子に感謝し、愛おしさを肌で感じながら、心地よい音楽に乗せてゆったりと母子が舞う。
舞う母は苦労の分だけ笑顔と愛が溢れ、子はその温かな愛に包まれすやすや寝る。
なんて幸せなひとときだろう。

マナミさんがお子さんへの愛おしい想いが
だっこしている姿やその視線から
ヒシヒシと伝わってきました。
フラ経験のあるマナミさん。
フラの先生もステージを見に来てくださり
お褒めの言葉をいただき嬉しかったです。
これからも一緒にぜひ踊りましょう。