息子が年中の頃、ふたりで交換ノートを始めました。
最初は市販のノートに、その日の出来事を簡単に書き合うだけでした。
でも続けるうちに、
「この子の“気持ち”をもっと残してあげたい」
「小さな幸せにも気づけるようになってほしい」
そんな思いが芽生え、
「きょうできたこと」「きょうのありがとう」などの項目がある、私たち親子のためのフォーマットを自作しました。
息子が逆上がりに初めて成功した日、
私はてっきり「きょうできたこと」に書くのかな、と思っていたのですが、
息子は「ありがとう」の欄に
“逆上がりができたこと” と書いていました。
息子にとって一番うれしかったのは、
「できた」という事実そのものよりも、
“みんなが応援してくれたこと” だったのだと思います。
“できた”を“誰かのおかげ”に変換できるその優しさに、
胸がじんわりあたたかくなりました。
それ以来、
“できた”の裏側にある“気持ち”を
もっと大切にしたいと思うようになりました。
親子で交わす小さな言葉たちが、
日々の中でそっと心を育ててくれているように感じます。
































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