お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

原因がなくならなければ治らない

9月15日、お母さん大学の無料セミナー、ふじみ歯ならびクリニックの高橋一人先生の話を聞いた。

生まれた赤ちゃんの頃から幼少期の話になるので、
私にとっては耳の痛い話。
すでに成長期も後半に入ったわが家の子どもたちには、申し訳ないと思う時間でありながら、
それでもこれからの毎日が変わるような気がする話もたくさん聞かせていただいた。
終わってみれば、歯ならびの話も、今の生活習慣も、きっとうまくいく、という思考に変わっていたことが不思議だ。

虫歯を治して、矯正をして、
痛いものは治まるかもしれない。
見た目が綺麗になるかもしれない。
でも、どうしてそうなったのかという原因がなくならなければ、
なんの問題の解決にもならないと。

高橋先生が虫歯の治療をしない歯医者さんなのと、
お母さん大学が教えない大学なことが私の中で結びついた。

支援センターがたくさんできても、
お母さんの悩みは30年前から根強く生きていて、
時代の流れとともに、悪化していたり、変異していたりする。

新しい育児グッズが出たり、パパたちが一生懸命育休を勝ち取っても、
お母さんの心のモヤモヤは別のところから発生する。

解決方法はわかっている。
ペンを持つこと。

自分の子育ての記憶を辿って思い出す。
そういえば、私の娘は、1歳を過ぎても歯が生えてこなかった。
何度も健診で言われた。
お腹の中で未熟なまま生まれてきたんだねと言われた。
ショックだったけど、
離乳食はたくさん食べたし、
おしゃべりも上手だった。
何より健康でニコニコかわいい子だった。
歯がなかっただけだ。

1歳3か月の時、初めて上の歯が生えた。

不安がなかったといえば嘘になる。
ほかの子と比べる自分もいた。
でも、
今では何事もなかったかのように、普通に成長した。
目の前にいるわが子をみていれば大丈夫。今ならそう思えるのに。

お母さんと子どもの数だけ、歯の悩みがあるのだろう。

この日の夜、高橋先生の歯ならびの話を、思春期の子たちに伝えた。
黙って聞いていた。
きっと実戦すると思う。口にセロハンテープ貼ってないか夜中に確かめてみようか。
この子たちがいつか子育てをするようになる日が来たら、
役に立つであろう選択肢を、今日一つ与えたぞと、母は満足する。