夜明け前〜4時48分

1月10日、次男が成人式を迎えた。

入学式に買ったスーツが、肩が合わずパツンパツンになっていることを、年明けの試着で知る。

ガーン、一度袖を通しただけなんて。筋トレに励んでいたせいか？

仕方なく兄のスーツを着せてみた。

裾が短かったので、ちょいと裾出しするとちょうど良くなり、ホッ。

娘が成人式の時は前撮りやら当日の準備やらで大変だろうが、その点息子は楽なもんだ。

コロナ禍の横浜市の式典は4部構成となり、うちの区は、午後から。YouTubeで式典が配信されると言うので、テレビに繋いでスタンバイ。

式の様子がわかるのかと思いきや、そうではなかった。

なーんだ、とテレビにかじりつくのをやめ、耳だけで聞いていたら、市長が言った。「只今、夜明け前の4時48分です」。

録画したやつなの？と思ってしまった。

それは間違いだったと後に判明。

『人生100年時代－AM4:48－』

「人生100年時代において、100年間を1日（24時間）に換算すると、20歳は午前4時48分、夜明け前なことから、まだまだ時間はたくさんあり、可能性は無限であるから、何事にも挑戦しよう」という想いを込めて、横浜市「成人の日」記念行事実行委員会が決定した。　　

なんと今年の成人式のテーマだった。

親としては、息子には遠回りをしてもいい、自分のやりたいことを見つけてひた進んで欲しいと願った。

次に自分のこと。人生の折り返し地点にもまだ達していないのか。半分も生きてないなら、まだまだこれからだってことになる。仕事から帰宅して、何度、疲れたぁ～を連発したことか。加齢だから仕方ないよねとある程度諦めていた。でもそんなんじゃダメだと新成人に喝を入れられた気がした。