お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

予期せぬひとり時間…のはずが。(続編)

※写真は今年の夏休みの数少ない「夏らしい」思い出の1コマ。

『予期せぬひとり時間…(涙)』 の続編です。

予期せぬひとり時間…(涙)

 

療養期間が明けたら、子どもたちとの再会で久しぶり〜ってギューして…なんて場面を想像しながら眠りについた翌早朝。

母が階段を駆け上がってきて娘が発熱している、と。近くの病院の診察時間になってすぐ母と弟に任せて受診させた。結果は陽性。

帰宅するなり、娘は私の隔離部屋の住人となり、あっけなくひとり時間は幕を下ろした。

熱がある火照った体を抱っこすると、お互い緩んで涙がポロポロ。「ごめんねー」と伝えると、これまで我慢していたであろう娘から「ママ、コロナ?だいじょうぶ?」と聞かれた。そして、ママはコロナで痛い痛いだからね、と続いた言葉に、母や義妹がそうやって話してなだめてくれていたんだと思った。

薬が効いている間はグズることもなく元気だし、珍しくお腹すいたーとばぁばへご飯を持ってくるよう直談判。ただ隔離は理解できずに、下に行こう、おうちに帰りたい、ばぁばとにぃにの所行こうよ、を繰り返し、その度に話してなだめた。

そうこうしているうちに、娘が手から離れ楽になったはずの母(祖母)から電話。自分も熱が上がってきた、と。娘の陽性が判明した時には「もう覚悟してるから!」と言っていた母。すでに横になって安静にしていたようで、そうなると寂しがり屋心配症の息子のことが気になった。

母と息子の元へ行くと、寝れない…と息子。もうこっちで一緒に寝る?と聞くと、襖の向こうの息子から涙声で「うん…」と返事、そして部屋から出てきた目には溢れんばかりの涙が溜まっていて、寂しかったねと言うと大粒の涙が流れた。

娘の寝る反対側に息子は横になり、ポツポツと喋り始めた。
この何日もばぁばの反対側を向いてずっと泣いていたんだ、と。
コロナになってもいいからママの所に行きたいって言ったんだ、と。

昼間はいとこ達と楽しく遊んで、夜になると急に寂しくなって眠れなかったんだな。想像はしていたし、寝不足であろう息子はそのまま喋りながら眠りについた。

さて、そこから体調が完全復活するまもなく、子どもたちと、その後陽性になった母との4人暮らし。

隔離部屋から開放され、自由に家の中を行き来できる快適さ。と同時に、家事も育児も復活。たった2日ほどしか離れていなかったのに、取り合うようにママ、ママと両脇から言ってくる二人。

やっぱもうちょっと隔離でよかったかも…

「ひとりになりたーい!」と再び叫ぶ日はそう遠くなさそうだ。

そして今朝、昨夕から発熱した息子もみなし陽性となった。娘の療養期間が明け、残る数日の夏休みを思いっきり楽しもうと誓った矢先のことだった。息子の療養が明けるのは夏休み最終日。

いくつもの楽しかったこの夏の思い出が引きこもったこの後半の日々にかき消されそうで焦っている。

 

2件のコメント

お母さんと離れるのが、どれだけ大きいことなのか。

ますます、コロナが教えてくれましたね。

おばあちゃんは心配だけ、、ひどくならなければ、みんなでコロナもありかもね!

でも、大丈夫。時間が立てば、必ず元気になるから、ちょっとの辛抱!

あとちょっとの辛抱!!ガンバレー母ちゃん!!

わが家もコロナで一家全滅だったので大変さ、わかります( ;∀;)

がんばった息子さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。

きっと、この夏の体験はこれまでの夏以上に貴重なものになったろうなって思います。

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ABOUT US
池末明美
MJプロ。 佐賀市在住、6歳差兄妹2児の母。 6年ぶりの妊娠出産を機に長らく心の片隅にあった「お母さん大学」へ入学。 これまで以上に「お母さん」を意識し、感じ、想いを残すべく『お母さん業界新聞ツナガルカゾク版』を創刊! 先天性心疾患を持つムスメは家族の絆を強くする為に、今日も頑張って生きてます。 家族が繋がりそれぞれの試練を乗り越えていく…我が家、どんどん成長中です!