「昭和から平成へ。年号が変わった瞬間に生まれた赤ちゃん」として、NHKニュースで報道されることから、私の人生は始まりました。ところが間もなく両親は離婚。母は女手一つで私と姉弟を育ててくれました。
そんな家庭であることに、悩みやコンプレックスを抱えていた十代。けれども就職活動時、チームで困難を乗り越えた経験として「家族」を語った私。苦労した経験が今の自分の土台になっています。
息子が生まれたのは2年前。それまでは、正直、父との良い思い出がない自分が、良い父親になれるのだろうかという不安がありました。
けれども実際に生まれてきたわが子は、かわいさのかたまりで…。また育児は想像以上に大変かつ面白く、父としてどうあるべきかなど考えている暇はありません。今は元気いっぱい、好奇心旺盛な息子を真ん中に、バタバタとした日常を過ごしています。
私はいつからか、人生の目的が家庭を持って家族に幸せになってもらうことだと考えるようになりました。まだまだ理想の夫にはほど遠く、家事・育児も妻に頼るところが大きいのですが、息子が自ら幸せを見つけられるように、妻と力を合わせ、精一杯の応援とサポートをしていきたいと思います。
(談・樋口裕磨/文・植地宏美)

樋口裕磨さん・廉悟(れんご)くん(2歳)
お母さん業界新聞6月号 育児 アップ UP お父さんより
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