お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『りんご りんご りんご りんご りんご りんご』

著:安西水丸
主婦の友社/935円 

 「あるひ りんごが ころんと おちた」で始まる、楽しい冒険のお話。緑の大地を真っ赤なりんごが転がっていく。りんごが喜んだり困ったり。なんともいえない表情に大人も釘付けです。子どもを膝に乗せ、体を揺らしながら「りんごりんごりんご〜」とリズムよく読んでいると、お尻がうずうずするのがかわいくて、私も笑顔に。(宇賀佐智子)

 

 『おんぶーぶー』

作:矢野アケミ
童心社/1320円

小さなのりものが大きなのりものにおんぶをお願い。「いーいーよ」とおんぶしたら、おんぶされたのりものはにこにこ大喜び。おんぶされたのりものたちはどこへ向かっているのかな?おんぶってうれしいなと思い出させてくれる。普段「○○して」といったらなんの躊躇いもなく「いいよ」って言ってあげられてるかなと反省。(清水茜)

 

 『はろるどのクリスマス』

作:クロケット・ジョンソン
訳:小宮由
文化出版局/1045円

クリスマスイブ、だけどツリーがない。ゆきもない。サンタはどこ? はろるどのクレヨンがあれば大丈夫!もみのきを描いてサンタクロースを待とう。「はろるどのように想像すると、素敵なクリスマスになりそう!」と娘に提案すると、「はろるどって誰? 犬、狸、人間?」。親子でこの本を読みながら冬支度を始めたい。(田久保薫子 )

 

 『せかいいちのおおどろぼう』

作:みきつきみ
絵:菅野由貴子
文研出版/1650円

一体何を盗むのだろう。それは予想外のものであった。おおどろぼうが小気味よく問題を解決していく展開にワクワクする一方、人間の愚かさが透けて見える場面も。与える立場のおおどろぼう、実は同時に与えられてもいる。それはまるで親子関係のよう。キャッチーな決め台詞は、親子で声を合わせて読むのにぴったり。(福成秀美)

 

『カっちゃんカがつく たべものカタカナあいうえお』

作:さいとうしのぶ 原案:みねよう
リーブル/2090円

コミカルで元気いっぱいな食べ物たちがとにかくかわいい! 食いしん坊なわが家は、ページをめくるたびに「おいしそう〜」「これ食べたい〜」となかなか前に進まない。いきいきとした食べ物たちの姿を見ながら、「こんなこと言ってるよね」と、子どもたちとの妄想トークも楽しい。そんな風に思ったの⁉と、意外な発見も。(木綿萌)