お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

野菜本来のうまみを引き出す 「重ね煮」の魅力/おなか元気な仲間たち第6回

お母さん業界新聞ちっご版では、農業と飲食業、就労支援を通して、
子どもたちの未来をつくる「おなか元気グループ」の仲間たちを毎月紹介しています。

第6回目は、道の駅くるめ内にある「ほとめき庵」の店長四ケ所 靖さんにお話を聞いてきました。

「簡単で驚くほど美味しい、お母さんの役に立つ料理がある」と紹介してくれたのは、道の駅くるめ内「おなか元気れすとらん ほとめき庵」の店長四ケ所靖さん。

お店では、自社農園で収穫した野菜や、地元の食材を使った郷土料理、創作料理を30種類ほど提供。値段も手頃で美味しいと、連日にぎわいを見せている。

そこで、最近力を入れているのが「重ね煮」という料理。 読んで字のごとく、重ねて煮ること。砂糖も化学調味料も使わず、切った野菜を重ね塩をふり、火にかけて蒸し煮する。すると、本来のうまみが最大限に引き出され、やさしい味になる。

さまざまな料理にアレンジもできるため、店ではだご汁やカレーに活用し、さらに美味しくなったと好評だ。

月1、店内で開催している重ね煮料理教室では、美味しくするためのコツを学べる。

野菜の切り方、重ねる順番、塩のふり方、火加減、「美味しくなあれ」と、心を込めて蓋をすることもポイント。

根っこや皮、本来なら捨ててしまう灰汁さえもうまみに変え、自然の美味しさをまるごといただくのである。

参加者の一人は「日常生活の中でイヤだなとマイナスに思えることも、考え方や生かし方次第でプラスの価値になるのだと思えた」と話した。

単なるレシピを超えた「重ね煮」。保存食にも離乳食にもなるという。基本の調理法を参考に、皆さんもつくってみてください。

(文 池田彩)


● 「重ね煮」基本の調理法
①にんじん、玉ねぎ、しいたけの大きさを揃え切る。
②鍋底に天然塩を振り、切った材料…下からしい
たけ、玉ねぎ、にんじんの順に層状に重ね、一番
上に塩をふる。
③感謝の気持ちを込めて、蓋を閉める。
④弱火でゆっくり蒸し煮し、一番上の野菜が柔ら
かくなったら出来上がり。

●「 月1重ね煮料理教室」無料(要予約)
第3 水曜日9 時~ 11 時。※ 冷凍販売もあり。

 

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ