お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

高知people 12月号 「のびのびと育て、東洋町の子ども」助産師 仙崎正美さん

「のびのびと育て、東洋町の子ども」

        助産師 仙崎正美さん

全国屈指のサーフポイント、生見海岸のある東洋町。高知県最東端にあり徳島県と接する美しい海に面した町ですが、県内の多くの市町村と同じく、人口減少や少子高齢化問題を抱えています。

昨年7月、東洋町に開設された、子育て応援教室「なないろ広場」は、お母さん同士の交流や息抜きの場。妊婦さんや未就園児を持つ同世代のお母さんたちが自然に集える、貴重な場所になっています。

「田舎で遊びに行く場所もないので、よそからお嫁に来た人たちがここへ来て、顔見知りになれるよう、一役買えたらいいですね」そう話すのは、なないろ広場でスタッフをしている仙崎正美さん。11歳、8歳、5歳の3人のお母さんで、助産師さんでもあります。

高知市内で暮らしていたこともある仙崎さん。東洋町での子育てについては、「病院や大きなお店がないといった不便なこともあるけれど、海や山で季節を感じながら思いっきり遊ぶことは、都会ではできないでしょう?」と、豊かな自然をアピール。

「うちの子よその子といった分け隔てがなく、みんなで子どもを見守る地域のつながりが残っています。なないろ広場では、私も先輩ママとして相談に乗ることもあるし、頼りになるおおらかな人たちに囲まれて、子どもたちはのびのびと育っています」。

さらに「赤ちゃんとふれあうことで自分も癒されるし、楽しい時間を過ごしています」とも仙崎さん。

これからもお母さんたちを元気にして、まち全体を明るく盛り上げていってくださいね。

(取材・町田由岐子)

あったかふれあいセンター事業なないろ広場 毎月数回開催中/

〒781-7414 高知県安芸郡東洋町大字生見756-8 東洋町地域福祉センター/TEL:0887-29-3144