お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『 パッチワーク』
文:マット・デ・ラ・ペーニャ絵:コリーナ・ルーケン
訳:さくまゆみこ 岩波書店/1870円

 「わたしたちはみんな美しい」。多色が重なるパッチワークのように、どの子も無限の可能性を秘め、輝く未来が待っていると感じさせてくれる。24時間の中でいろいろな感情がぶつかり合う私たち親子、思春期を迎えた愛娘と読みたい。「君は何色? どんな音?」。個性の尊さを親子で分かち合える、あたたかな希望に満ちた一冊。(安藤裕子)

『じゃばじゃじゃーん』
絵:柿木原政広 福音館書店 1430円

 タイトルからどう読む? アクセントは?どこで切る? スピードは?ベートーヴェンのように?…娘と読み方を練るだけで笑いが止まらない。ページをめくるたび、こぼれた物を当てるクイズもいとおかし。「いや、こぼしすぎやろ!」と関西人ならではのツッコミも。わざとは困るけど、背表紙の一言も「そうやんね」と再確認。(藤尾さおり)

 『 こわい、こわい、こわい?しりたがりネズミのおはなし』
文:ラフィク・シャミ 絵:カトリーン・シェーラー
訳:那須田淳 西村書店/1650円

好奇心旺盛な子ネズミのミナが「こわい」を探していろいろな動物に聞いて回る。迫力ある動物に驚き、最後にお母さんの腕へ逃げ込む表情豊かなミナがたまらなく愛おしい。小5の息子に「こわいって何?」と聞くと、「ママ!ちょっとだけ」と。叱りすぎる日もあるけれど、叱った後はありったけの愛情と全力で抱きしめよう。(岡村真有子)

『 だれのほね?』
文・切り絵:たけうちちひろ出版ワークス
1980円

 「だれのほね?」と親子で会話が弾む。初めて見る骨の世界に驚く娘も、体と見比べながら楽しそうに名前を当てていく。切り絵で表現された「ほね」の世界。象の鼻ってどうなっている?サメの骨は?と大人も夢中に。表紙や裏表紙、見返しにも遊び心が満載。無機質な骨が、どこか愛らしく感じられる。科学への入り口になりそうだ。(半田遥)

 

『 ライオンのあしたのいちにち』
作・絵:あべ弘士
佼成出版社
1650円


2歳の女の子と動物園へ。寝てばかりのライオンを見て「がおー、ねんねだね」とがっかり。でも絵本には、雨を追い、自然を生き抜く、誇り高い生きものたちの姿が描かれている。作者の筆致から伝わる王者の風格。ライオンもかっこよく、女の子はまた好きになれた。生命の力強さと美しさにたたえた、野性味溢れる物語。(宇賀佐智子)

お母さん業界新聞2月号 えほん箱