お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

息子の笑顔が教えてくれたこと

以前、この新聞で、同級生からの嫌がらせを受けながらも「学校へ行きたい」と話していた小学4年生の息子について書かせていただきました。

あれから数か月。

今、息子は毎日笑顔で学校へ通っています。

もちろん、すぐに状況が変わったわけではありません。

嫌なことを言われたり、意地悪をされたりするたびに、息子はやり返さず、その都度先生へ伝えました。そして先生は、そのたびに相手の子どもへ丁寧に話をしてくださいました。

先日、懇談会で担任の先生と改めてお話しする機会がありました。

先生は、「息子さんには直さなければいけないところは何もありません」と言ってくださいました。

そして、相手の子は普段から注意されることが多く、そのイライラや悲しさを、優しい息子にぶつけてしまっていたこと、自分がされて嫌だったことを人にしていると少しずつ気づき始めていることも教えてくださいました。

私は、その言葉に救われる思いでした。

息子にも改善できるところはあるのかもしれない、と考えたこともありました。でも、だからといって嫌がらせを受けていい理由にはなりません。

先生は、息子を守るだけでなく、相手の子どもの心にも向き合い続けてくださいました。

その積み重ねのおかげで、少しずつ嫌がらせは減り、今では息子は友達と笑顔で遊ぶ姿が見られるようになりました。

私は今回の経験を通して、改めて感じたことがあります。

子どもに「困ったら助けを求めていい」と伝えることは、とても大切です。でも、それと同じくらい大切なのは、その声を受け止め、本気で動いてくれる大人がいることです。

家庭だけでも、学校だけでもなく、子どもを真ん中にして大人が手を取り合うことで、子どもは安心して前を向けるのだと思います。

以前、「学校へ行きたい理由」を話してくれた息子は、今も変わらず学校が大好きです。

その笑顔を見ながら、「助けを求めてよかった」「諦めなくてよかった」と心から思っています。

もし今、お子さんのことで悩んでいる保護者の方がいたら、一人で抱え込まないでほしい。子どもの小さなSOSを信じ、大人がつながることで、変わる未来があることを、私は息子から教えてもらいました。