お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

今日から誰でもできる挨拶運動

挨拶にまつわるエピソード。

先日、東名高速道路の足柄SAでトイレに入った。清掃中の年配女性が、私の顔を見て「こんにちは。お気をつけて行ってらっしゃいませ」と元気に挨拶をしてくれた。たったの一言で一気に旅が楽しくなった。

もう一つ。

定年退職後、週に2日、大手銀行の清掃アルバイトをしている古い友人(男性)に聞いた話。

時間もあるし、家に籠っているよりも健康的でいいと始めた仕事。自分の手によって会社がきれいになっていくのは気持ちがいい。

ところが行員さんたちが全く挨拶しないことに、なんともいえない気持ち悪さを感じたそうだ。

そこで彼は「一人挨拶運動」を企てた。スルーされたら、なおさら大きな声で挨拶したという。すると少しずつ挨拶を返す人が増えてきたという。

誰もが知っている大手銀行。お客様には挨拶しても、社内で挨拶する意味(価値)はないということか。

企業逸話にもなっているのが、アサヒビールの社長だった樋口廣太郎氏が行った「おはよう運動」の話。

社員が全く挨拶をしないことに腹を立てた社長は、毎朝エレベーターに乗って10回以上も上がったり下がったりしながら挨拶をしたそう。

「おはよう」と社長に声をかけられた社員は、当然挨拶をする。だが中には、挨拶で売り上げが上がるわけではない、一体何の意味があるのか?という声もあったという。

その後「スーパードライ」でビール革命を起こしたアサヒビール。

挨拶には人の心を開くという意味があるが、もし樋口氏が「おはようの一言で社内の人間関係が良くなり、売上が上がった」と言ってくれたら、挨拶する企業も増えただろうに…。

小学生を持つお母さんに聞いた話。

最近、学校では子どもたちに、「登下校中、知らない人と目を合わさないように。話しかけられても応じないように」と指導するらしい。それが本当に子どもの安全につながるのだろうか。

人を信頼しない社会で育った子どもたちは、将来どんな大人になるのだろう。

あの掃除のおばちゃんも、SAを訪れた人たちが事故を起こさないようにと願いながら、挨拶をしてくれているのだろう。

だとしたら私たちも、会社や学校、公園やトイレの清掃員さんに向けて、感謝の気持ちを込めて挨拶する運動はどうだろう? 空の上の樋口さんもニヤッとしてくれるかな。お母さんの乾杯ももうすぐだ!
(藤本裕子)

1件のコメント

うちの地区は子供会が強制なのでそこで何人かの知り合いとかできてるのでありがたいと、思ってます。
子供会の役割って子供の安全や行事を通してこの親だちなら安心だよって意味なのかなと、思います

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