お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

子育て× 神社・お寺プロジェクト 動と静の魅力 西宮神社 を訪ねて

福の神である「えびすさま」を祀る総本社。

えびすさまは海から生まれ大海原の恵みをくださると信仰されていましたが、やがて市、商売、田、また土地によってさまざまな福に寄り添う御神徳(ごしんとく)となりました。江戸初期に幕府保護のもと、当神社だけが配札できることになった御神影(おみえ)(神様の姿を映した画像札)が全国に広がり、姿の見える神様として信仰を集めました。

御祭神はえびす大神(蛭児大神/ひるこのおおかみ)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、大国主大神(おおくにぬしのみこと)、須佐之男大神(すさのおのおおかみ)。「えべっさん」と親しまれ、1月9~11日の3日間で全国からおよそ100万人の参拝者でにぎわいます。

また、江戸時代に自然発生的に始まった開門神事の「福男選び」が有名で、朝6時に表大門(赤門)が開くと数千人の参拝者が一斉に石畳の参道からご本殿へ「走り参り」。今年はくじでAブロックを引いた108人の中に3名の女性がおり、いつか「お母さん福女」が出るかもしれません。

9月22日のご例祭の後、装束を着た250人のお稚児(ちご)が拝殿前に並んで健やかな成長を奉告。参道から商店街へと歩く稚児行列は、子どもたちのかわいらしさとともに親御さんたちのうれしそうな姿が微笑ましい、恒例行事となっています。子ども手帳の配布や氏子のお子さん宛てにお手紙を送るなど、子どもにもわかりやすく伝える努力を続けていきます。

開門神事が有名で、勇ましい神社と思われがちですが、普段は比較的静かでのんびり。若いお母さんがベビーカーを押して散歩に来られます。

憩いの場である神池で、亀や鯉と遊ぶ子どもたちを見ると、私が幼い頃に神池で遊び、落ちて叱られたことを思い出します。

私も6歳と4歳の姉妹の父であり、子育ての大変さを実感しています。だからこそ、時にはおうちの近くの神社で、ほっと一息もよいでしょう。庶民の神様であるえびすさまにも、お気軽に会いに来てください。
(取材/宇賀佐智子)

禰宜(ねぎ)・吉井良迪さん