お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

2020年8月15日 乳の痛みが消えた日

戦後75年、終戦記念日の今日は、平和を思う日。

この季節になると、新聞やメディアでは、戦争の話題で盛り上がる。
が、この日が終わると、さぁーと消えてしまう。
終戦記念日はイベントなのだろうか。

確かに戦争経験のない私には、戦争という言葉は遠い。
それでいいのかと母なる私の心が騒ぐ。

コロナ禍の今は、戦争ではないはずなのに
何気ない日常が大切だということを、私たちにこれでもかと教えようとしている。
終息しないのは、まだ、気づいていない人がいるからなのか。

人間は、未熟だ。
間違いだとわかっていても、何度も同じ過ちを犯す。
が、戦争だけは、ぜったいに繰り返してはいけない。

母の痛みを感じた記事を東京新聞で見つけた。

原爆や空襲の被害者の声を語り継ぐ朗読劇を34年間続けている
女優の渡辺美佐子さん(87歳)の話。

朗読劇の台本のために資料を探していたとき、ある記録から。
「原爆で犠牲になった息子の遺体を体育館で見つけた母親が、
もんぺ姿の胸元を開けて、死んだ子におっぱいを含ませていた」
という記述を見つけ、お母さんの気持ちが伝わったと。

この言葉は、戦争を想像できない私にも伝わった。
私が、もしこのお母さんだったら、きっと同じことをするだろう。

そして、子どもが、
乳を吸いつく力がないことに、わが子の死を自覚するのかもと。
戦争を経験した母たちの言葉が大事だと思った。

わが子を、戦地に送り出さなければならなかった
母たちの思いは、計り知れない。

皆さんの周りに、もし戦争を経験したお母さんがいて、
お話を聞かせていただくことができるなら、
ぜひそれを聞き、その言葉をペンにしてください。

私も、少しずつ始めてみようと思います。
間に合うかな? 急がなければ…。

新たな、マザーレポートのはじまり。

2020年8月15日の誓い 藤本裕子

これは、3歳の女の子からもらった絵。
この子は、何を描いたのかな?

絵のそばに「”いいよ”の丸」と書いてあった
(お母さんがつけたタイトルらしい)。

今日という日に、この絵を見ると、
なんか、日の丸にも見えるし、お母さんのまあるい心にも見える。
この小さな女の子が、ずっと永遠に幸せでありますようにと願う。

#815いまわたしが思うこと

2件のコメント

渡辺さんたち女優さんのドキュメンタリーを昨年みました。
確か昨年(?か数年前)、高年齢になり終わりになったと思います。

もうすでに曾祖母や祖父母は他界してしまい、今身近に聴ける人がいないな…となんとも言えない気持ちです。

→なんとなくnoteで更新したのですが、おすすめのインタビューから構成された本です。
アメリカ出身の詩人・翻訳家のアーサー・ビナードさん編著です。
https://note.com/sogasachii/n/n3a183afda2a6

私もその記事、今朝の朝刊で読みました。
(こちらは中日新聞ですが、東京新聞と同じですもんね)
おっはいのくだり、私も一番心に残りました。
私は子どもが2人とも男の子だから、
わが子を戦地に送るなんて、考えただけで・・・いや、考えられません。
だから、歴史を繰り返してはいけない。
けど、一部の人たちは繰り返すことを容認している。
ありえないです。
このコロナ禍でも、みんな気づいたはず。
政治を作るのは国民だってこと。
国の行方を決めるのも国民だってこと。
我が子達が安心して眠り、朝を迎えられる今の日々を、守っていかなければ。

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ABOUT US
藤本 裕子
株式会社お母さん業界新聞社 代表 お母さん大学 学長 お母さん業界新聞 編集長 娘3人、孫4人 大好きなもの:TUBE・温泉・ビール