お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ぐっと堪える

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長男は1年半程前、5歳の時に自分のお茶碗を食事後に台所に運ぶ途中で落として割ってしまった。

クマのイラストが可愛くて気に入っていたので、当時すごく泣いていたことをよく覚えている。

数日後に、今度は大事に使おうねと話して、お気に入りを選ぼう!と、週末に何店舗か探してついに見つけた、彼の好みドンピシャのお茶碗…

昨夜、今度は食事中にテーブルの端に置いて、自分の手を当てて落として割ってしまった。

疲れが溜まってイライラしていた私、『も~!』と喉まで出かかったが…、ぐっと堪えて

『あー…割れたね。片付けるから、床に足を下ろさないでね、危ないからね』

とだけ言って黙々と片付けてみた。

30秒、いや1分ほどの沈黙の後彼がやっと発した言葉は

『また、好きなお茶碗買えばいいよね』

え…!?

おい!軽いな!!あんなに気に入っていたはずなのに…

物を大切に扱うことを教えたくて、割れること承知でわざわざ磁器を使わせているのに…まだ伝わらないか…うーん…

もう少し残念がったり、申し訳なさそうにしてくれてもいいのに…

などと思いながら顔を見ると

なんと目を真っ赤にして、涙をいっぱい溜めているではないか。

そう…彼は私が思うよりずっと悲しんでいて、自分の不注意を悔やんでいて…、自分を慰めるために、言い聞かせるかのように呟いていたのだった。

その表情を見て、安心するとともに急に切なくなり

『うん、そうだね。まぁ…残念だけど…しょうがないよ、お母さんも割ってしまうことあるしね。次は置く場所にも気をつけようって思えれば、それでいいんだよ』

と慌てて慰めた。

危ない危ない…もうちょっとで『お皿にも心があってね、』などとお説教して傷口に塩を塗るところだった…

恥ずかしながら私自身まだまだ母力・人間力が未熟で、単純な失敗を繰り返す子どもに対し苛立ちをぶつけてしまいがちだけれど…

本来失敗は怒られなくても、誰だって凹むもの…。

本人はどう感じているのかな?とよく観察すること、一呼吸置くこと、信じること、

そして寄り添うことが、大事なんだよなぁ…と、日々をふりかえり反省。

『ぐっと堪える。』

難しいけど、がんばろう!とあらためて感じた出来事だった。

写真は割れた器を古紙で包む私を見て、長男が『それどうするの?(捨てちゃう…んだよね…(;_;))』と聞いてきたので

記事という形で残そうと思い立って撮った一枚。

彼の大好きな水色、キラキラのお星さま。心が明るくなる素敵なお茶碗!1年半の間ありがとう。親子に学びの機会をくれてありがとう。

4件のコメント

グッと堪えて、ちゃんと、息子くんの表情からの心情をキャッチした三谷さんが素敵だな〜.と思いました!!
可愛いお星様のお茶碗も、この記事に残したことで、永遠の思い出になりますね^_^
また気に入ったお茶碗に出会えますように!

わーそんなふうに言って下さってありがとうございます、とっても嬉しいです。ふだんお喋りで生意気な長男が静かに悲しんでいる姿はなかなか印象的でした。こういうことは大きくなっても覚えているかもしれませんね(^-^)
また懲りずに割れる茶碗を買います!(笑)

わたしも娘の「壊れたらまた新しいもの買えばいいよね」に「え~」を思ったことがあるのですが、子どもなりにショックを受けてたんですね( ;∀;)
大事なことに気づかされました。

コメントありがとうございます!星村さんのお宅でも同じようなことがあったとは!こどもならではの表現方法、心理状態なのかもしれないですね。
たまたま今回は見つけられましたが私も普段はうまくできないことばかりです(^o^;)

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ABOUT US
三谷 マミ
横浜市在住、会社員として時短で働きながら男の子2人を育てています。日々慌ただしく過ぎていくけれど…子ども達がくれるたくさんの喜びや学び、宝物のような時間を噛みしめていけたらなと思っています!