お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

推しモン企画に込めた想い

7/30、乾杯イベントの目玉企画だった、推しモン企画について振り返る。

お母さんたちが仲間に推したいおいしいものを作っている企業さんに連絡し、お母さん大学のこと・イベントで商品の魅力を紹介したいことを説明。提供を依頼するというこの企画。本部から実行委員会のグループラインに発表されたとき、私は感動した。

経緯は昨年の夏まで遡る。夏休みに地元長野県塩尻市に帰省したときのこと。当時長男がコマ回しに熱中していたのを見て、私の父が地元の木で作られたコマをプレゼントしたいと思いつき、市内の道の駅『木曽くらしの工芸館』にコマの取り扱いがあるかを電話で問い合わせた。

木曽はひのきが有名、漆器をはじめとした木工が盛んな場所。工芸館では様々な伝統工芸品を購入することができる。以前訪ねた際こども向けの木のおもちゃも扱っていたので、コマもあるだろうと踏んだのだが、残念ながら『一年前まであったがなくなってしまった』とのこと。長年一人でコマを作っていた職人さんがお亡くなりになり、もう誰も作らなくなってしまったのだと言う。

それを聞いた時…ものすごく残念で悲しかった。故郷の木で作ったコマは、もうこの先も手に入らないのだ。ずっと続いてきた文化が人知れず静かに消えていく。私が知らないだけで、こういうことは日本中で起こっているし、少子化・人口減少が進む社会ではますます増えていくだろう。

『何か私にできることはなかったのかな…。』と考えたとき、私にできる最も簡単で大切なことは『買う』ことだとの思いに至った。一人一人の『買う』が集まれば『作る』『売る』に影響を与える。当たり前だけれど、皆が良いと思っても買わなければ廃れてしまうし、たとえイヤイヤ買ったとしても、お金が集まればその企業の繁栄に繋がる。応援したいところにお金を払うことは、社会を良いほうに向かわせる力になる。

以来『良いものを買って、口コミで伝えて応援する』をできる範囲で心がけるようになったが、一人の力は小さいなぁ…と、無力感も感じていた。

そこへ、この企画である。 すぐに「どの商品が良いかな」「どうやって連絡しようかな」と考えはじめたのだけれど・・・

正直実際に行動を起こすまでには時間がかかった。だって、私は営業職の経験は無いし、お母さん大学のことを企業さん相手に説明ができる自信もないし、時間の捻出も難しいし。そう自分に言い訳し、しばらく乾杯実行委員会グループラインを静観していた。

だが、6月下旬になり実際に行動を起こした先輩お母さん大学生の体験談を見るにつけ『やっぱり、私もやってみたい』という気持ちがむくむくと沸き上がり・・・。

私はいつも、やりたいことがあっても理由をつけて二の足を踏みがち。でもそんなとき、それを乗り越えた人に接触するとすごく背中を押される。

お母さん大学には、できない理由を軽やかに飛び越えて行動を起こしてしまう先輩たちがたくさんいるから、私のような受け身で腰が重い人間でも、関わっているうちに自然と前向きになれる。「母時間セミナー」で感じた『とらんたんの魔力』の一つはこういうところなのかもしれない。

背中を押されたのは私だけではないようで、企画はその頃一気にエンジンがかかり、挑戦者も増え、グループラインは連日推しモン話でもちきりに。このお祭り感、きっと人が本能的に求めているものなのだろう。楽しくてしかたなかった。

よし、と覚悟を決め行動を起こした私が推したのは、故郷長野県で昔から親しんでいた果物のゼリー菓子「みすゞ飴」と、子どもを授かってから出会い惚れ込んだ愛知県のおからのお菓子「きらず揚げ」。2社さんとも、私の拙い説明にも関わらず商品提供を快諾して下さり、まるで恋愛が成就したかのように嬉しかった。そして他のお母さん大学生も次々に良い返事を受け取り、あっという間に50のも商品が集まってしまった。

イベント当日推しモン企画は大盛況、大成功。実食前の1時間以上に及んだ商品の説明はどのお母さんもとっても熱がこもっていたし、皆真剣に聞き入っていた。商品を作る方たちの血の通った想いを知れたことで、皆提供企業さん達のファンになったに違いない。もちろん私もその一人。実食会場では『みすゞ飴、おいしかったわ~』『きらずあげ最高!もっと早く知りたかった~』などという声も聞くことができてすごく嬉しかったし、他のお母さんの推しモンにも愛着が湧き、自然と友達や家族に紹介したい気持ちに。こんな販促イベントはきっとどこにもないだろう。

お母さんの『買う』に楽しくアプローチできる仕掛け。これからの進化が楽しみだ!

2件のコメント

勇気を出して行動を起こしたことが結果に繋がって本当によかったですね。イベントを心から楽しめて何よりでした。

みすゞ飴は昨日、浅草の演芸場に小すみさんを観に行った時のおやつに持って行って食べました。

持ち歩きに便利で、すぐ開けられて、ベトつかなくて、パクっと口に入れた時のゼリーの食感とほどよいりんごの甘酸っさが後を引くおいしさでした。この素朴な味わいが何とも魅力的です。

昔から幾度となく食べる機会がありますが、みすゞ飴はこれからも人々から愛され続けるロングセラー商品であってほしいと願っています。

まみー!やはり、文章力が半端ない。
読みやすくて、私があっという間に読めた!さすが♡♡ありがとう!

コマのはなし、素敵だね。
本当に『買い物は投票』だよね。
この今の世の中を作ってるのは、自分自身なんだよね。

こどもに伝えたい、こどもたちの未来に残したいものたちを、今ココに広げていきたいね!
とらんたんで、そーゆーのやりたいなぁー
こどものおみせ、あらため、なにかやるか?!✨

コメントを残す

ABOUT US
三谷 マミ
横浜市在住、会社員として時短で働きながら男の子2人を育てています。日々慌ただしく過ぎていくけれど…子ども達がくれるたくさんの喜びや学び、宝物のような時間を噛みしめていけたらなと思っています!