お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

通り雨

一年生で学校への行き渋りが激しかった美緒。二年生になり、始業式には行けなかったものの、その後はスッと通うようになっている。

思えば昨年夏頃より、義父の状態が悪化。それと並行して、美緒が「学校に行きたくない」と呟きはじめていた。

仕事で忙しい私は、聞いて聞かぬ振りをしていたのかもしれない。

冬になって義父の生命がギリギリ。というところでは、美緒は学校について、何も言わなくなったが…

忌引きが明けた日、ダイニングテーブルを挟んで見た美緒の顔は、「ママ、もう無理だよ」と明らかに書いてあった。

大人の私も忙しさからの疲労、義父の死へのショックで、しばらく動けなかった。

7歳の娘は私以上に負荷がかかっていたのだろう。

冬から春にかけて、ゆっくりと心を休ませた結果か、彼女はまた学校に行き出した。

あの行き渋りは一体なんだったのだろう。

通り雨。

まさにそれのようだ。

また、通り雨が降ることはきっと色々あるはず。しかし、雨はいつか止むのだと、そして濡れてびちゃびちゃになった地面を固めるのは、美緒自身が頑張って歩いた〝足〟だと。

今はそう感じている。

2件のコメント

通り雨に遭うと急な土砂降りで、その瞬間は身も心もずぶ濡れですもんね。

今日のように終日雨が続いてもいつかは青空が広がるように、止まない雨はない、また歩き始めて地固めできるんだと記事を拝見して改めて感じることができました。

雨上がり、水浸しの公園で裸足になって遊んだ我が子の足は、真っ暗。その足を眺めてニコニコ笑っていました。辛いことも、時が経つと笑えるけれど、渦中の時はなかなか辛いものですね。

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椛島里美看護教員
福岡県久留米市在住 41歳のワーママ。鬱で休職中。 7歳の小1女子と、5歳の年中男子… それから39歳のおっきな長男(夫)の4人家族です!