夏休みに毎年家族で長崎の海に行く。今年は戦後80年、平和について家族で考えたいと思い、原爆資料館へ赴いた。しかし、前日の豪雨で閉鎖されていた為、平和公園へ行った。道中(平和の母子像)なるものがあり、私は1人で立ち止まってずっと見ていた。この像は平和への切なる願いを次世代に伝えることを目的に1987年に建立されたそうだ。像の中には、瀕死の我が子を抱く母、崩壊する地球を全身で支える母、子らを胸に戦火を見据える母、愛と祈りのの母、などが彫刻されている。
はたして、私は戦争の歴史をどれくらい知っているのだろうと思った。世界にはそれぞれの戦いでの戦勝国と敗戦国があるのだ。かつて東西冷戦を終結させた立役者であったゴルバチョフ元ソ連大統領は(戦争の子供である私たちの世代こそ、戦争の愚かさ、非人間性、不条理性をあばいていかなくてはなりません)と喝破された。いつか小4くらいの奏慧が(戦争を起こした指導者を育てたお母さんが悪いんじゃないの)と言った。ハッとした。どんなに残虐な独裁者にも、産んでくれた母親がいるのだ。
いつの時代も生命を誕生させ、育む女性の力は偉大です。無学でも、生命の尊厳を命の底から感じられる、そのような母になっていきたい。
長崎 平和の母子像

コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。