お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【宿題】久々野町久須母へこころの旅

みんなでつくる母地名マップ「母たちが旅する日本」

みんなの宿題提出を見ながら、手を挙げそびれていた。
いくつかの地名を調べ、今はさびれているところ
空き家物件情報があるところなど
だんだん寂しくなっていた。
郷土料理にたどり着いて、今も活動している人の顔を見て
うれしくなることもあった。

その中で記事を書こうと思ったのは
なんだかモヤモヤが残ったところ。

久々野町久須母(岐阜県高山市)
くぐのちょう くすも と読む。

久々野町は、ひだ桃源郷と呼ばれ、りんごや農産物が豊富で
ホームページからも美味しそうな香りが漂ってきそう。
近くに富士神社があり、安産・子宝の神様、富士山の守り神の
木花開耶比売命(このはなさくやひめのみこと)が祀られている。
…岐阜県神社庁のホームぺージで調べると、「富士神社」は15件もあった。
神社取材の中で度々聞いてきた木花開耶比売命。
「そろそろ神話を勉強し~や」と言われた気分(笑)…

そして久須母は1989年から端午の節句を盛り上げようと行われている
約100本のこいのぼりが飛騨川の上を風に乗って
大空をバックに泳ぐ風景が有名だそうだ。
子どもの健やかな成長、困難を乗り越えて生きてほしいとの願いが
それぞれのおうちを出て、生きる土地で誇らしくお披露目される。
こいのぼりもきっと喜んでいると思える。

他の地域でのこんな風景を見たことがある。
風を感じ、自然の青や緑に癒され、目にも心にもダイレクトに入るので
うわ~!と気持ちが揺さぶられた気分だったが
同時に私はふとせつなく思っていたのを思い出した。
自由に泳いでいるように見えて幸せだろうか
窮屈ではないのか、ココに生まれてよかったのか、
思っていた人生だったのか。
幸せではあったけど、どこかでくすぶっていた小さな思いがあったんだろうか。

今、思うと
母としての喜びや晴れやかな気もちと並行して、
母として生きている自分の歯がゆさやせつなさややりきれないマイナスが部分が
モヤモヤしていたのかなと感じる。

子育て真っ最中の時期に気づき、整理できれば一番いいけれど
いろんな経験をして「今、思うと」と考えることって
幸せで誇らしいことだ。
お母さん業に終わりはない。

今回は宿題のおかげでこころの旅ができた。
お母さん大学の宿題は、お題から導かれ想像できる簡単な答えではなく
お母さん記者たちそれぞれが、とんでもなくいろんなことを考えに行くきっかけになる。

久須母のこいのぼりをいつか見に行こう。
そのとき、どんなことを感じるのか楽しみだ。