お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

朝の葛藤

今日、長男が学校を休んだ。

今に始まったことではない、
行きしぶりは、一昨年の一斉休校明けから。

朝起きると「だるい」「お腹痛い」と何かしら訴える。

なんで学校に行きたくないのか?
いじめでもあるのか、嫌なことがあるのか、
理由を探っても明確な答えは出てこない。

行きしぶりが始まった頃は、とにかく不安で、落ち着かなくて、
本人に理由を問いつめてみたり、先生に聞いてみたり、
もしこのまま不登校になってしまったらどうしよう、なんて思って、
フリースクールとかまで調べたりもした。

行きしぶりは一昨年からだけど、
そもそも、彼は集団生活があまり得意ではない。
入園前にわかった発達特性から、それは意識していた。

入園後もマイペース。
集団を乱すことはしないが、しれーっと部屋を出ていったりすることはしばしばあった。
お友達ともあまり遊ばない。1人遊びを好んだ。

入学後もそう。
1年生の時は、よく教室を抜け出して保健室に避難していた。
運動会の練習中に突然いなくなり、先生があわてて探したら、保健室の椅子にちょこんと座っていた、ということもあったらしい。
「はるくんにとっては保健室が安全基地みたいです」
と先生から言われた。

それでいいと思ってた。
どこかに安心できる場所があって、そこに避難することで心が落ち着くのであれば、それでいい。

早退もよくあった。
お昼に先生から電話がかかってきて、
「はるくん、体調が悪いと言ってるのでお迎えにきていただけますか」と。
保健室に迎えに行くと、どう見ても顔色のいい長男の姿。
保健の先生もよくわかっているので、
明らかに体調良さそうな長男を受け入れてくれていた。
本当に感謝している。

2年生の時は、ベテランの先生が担任になり、
その先生のクラス運営が素晴らしかったので、
クラスの雰囲気がとてもよく、
そのおかげか、長男も楽しそうに通っていた。
発達特性があるということで、個別支援の対象にはなっていたが、
「もう個別支援はいらないと思います」と言われ、
2年生の終わりにはなくなった。

そして一斉休校。
その後、行きしぶりの始まり。

行きしぶりが始まった頃は、
私も休ませることに抵抗があって、イライラして辛辣な言葉をぶつけてしまうことが何度とあった。
「休みたければ休め!体調悪いなら寝とれ!起きてくるな!」なんてひどい事を言ってしまったりもした。

今でも毎朝、行かせるか休ませるかの葛藤がある。
朝起きた時の様子、その後の様子、
ご飯食べても歯を磨いても浮かない顔をしているのか、
その頃には目が覚めてテレビ観て笑ってるのか、
家の中を歩く足取りはどうか、
などなど、様子を注意深く見て、声をかける。

本人も、休んじゃいけないとは思ってるらしい。
だからなかなか自分から「休みたい」とは言い出さない。
なので、様子を見て私から声をかけるようにしている。
「遅刻していく?」
「休むなら明日休めば?」
「早退してもいいよ、迎えに行ってあげるから」
と、選択肢を出す。

けど今日の場合は「いや、普通に行く」と答えたので、
そうか、行くのか、と思って見ていたら、
荷物を玄関まで持っていき、あとは靴を履いてランドセルを背負うだけ···のところで、
半泣きの顔でこちらを見てきた。

こりゃあかんわ、と思い、
「休む?」と聞くと「休む」と。

相変わらず、行きたくない明確な理由はない。
いじめではないことだけは、都度都度本人にも先生にも確認はしているが、
たぶん、マイペースな彼にとっては、学校生活というのは疲れるんだと思う。
けど、学校自体嫌いなわけではない。
好きな授業もあるし、
先週は林間学校にも行き、めいっぱい楽しんできた。
(でも疲れたらしい)

彼が、他の子たちとちょっと違う特性を持っているとわかった8年前から、ずっと向き合ってきた。
向き合うのがしんどすぎて、何度逃げ出したいと思ったことか。
だけど逃げられない。向き合うしかない。
そう思って、その都度対応してきたこの8年間。

対応するためには、私に余裕がないといけない。
私が外で働かずに専業主婦を続けているのには、そういう理由もある。
突然「休みたい」と言っても対応出来る時間的余裕。
彼の話をちゃんと聞いてあげられる精神的余裕。
それらを確保するため。

ずっと向き合ってきたからか、
今はもう、彼に対して無理に「学校に行け」とは思わない。
ただそれは、
今のところとりあえず勉強面での心配がないのと、
連続して欠席してるわけではないから、そう思えてるんだと思う。

もしこれが、だんだん勉強についていけなくなったり、
ずっと休みがちになってきたら、
その時は何かしら考えていかないといけないと思っているが、
今は、1日休めば元気チャージされるようで、次の日登校できるので、
今のままの対応で様子を見ている。

さっき寝る前に「明日は行けそう?」と聞いたら、
「まあなんとか頑張るよ」と言っていた。

明日の朝も、また葛藤なのか、
それとも笑ってテレビ観てくれるのか。

9件のコメント

ちょっとした子供の様子に敏感に察知して、アセスメントする!!
お母さんってすごいわ、ほんと。
休んでいいよ。早退したらお迎えに行くよ!って言える天野さんが素敵。
中々言えないよ!
子供にとって、お母さんが何よりの安心できる場所なんだよね…分かってはいるけれど、辛いところだよね。

「休みたいの?」と聞いた時に、
「お母さんは読心術ができるのか?」と聞かれたよ。
「はるくんのことなら顔見ればわかるよ」と答えたら、なんかうれしそうだった。

長年いろいろ悩んで向き合ってきた末の、受け入れ、なので、
今は行き渋りに対してはそんなに悩まなくなった。
家でエネルギーチャージして、また外の世界に出ていけるなら、
私はいくらでも巣作りする。
そのためには、まずはお母さん自身が元気じゃないとね!
7月30日は発散しまくるぞ!

せめて行きしぶる理由がわかれば、親も対処できるのにと思ってしまいますが、そんな簡単なことではないんでしょう。悩みは尽きない、いつの時代も子育てはいろんな感情をお母さんに与えてくれ、感情が嵐の日もあれば凪の日もある。

横浜は、梅雨入りして、寒くて、昨日もどんより曇り空の1日。今日もどんよりな朝。せめてお日様の光があれば気持ちも違うのにと思う朝。なんだか体が重いです。気持ちも。

けど、どんな朝でも容赦なく一日は始まります。

どんなに悩んでも、目覚めれば、また新しい朝が来ます。

新しい朝が来た〜希望の朝だ!喜びに胸を開け 青空あおげ〜とメロディーが流れてきました。
ラジオ体操でもしてシャキッと出勤したいな、そんな朝です。

朝、ラジオ体操を子ども一緒にやるなんてどう?
脳も体もすっかりしそうです。

最初は理由をずっと探していましたが、
はっきり言える理由なんてないんだなー、と今は思ってます。
小さいころと違って、小学校にもなると親のできることってどんどん減っていきますね・・・
子どもの力を信じるしかないんだな、と。

そして子どもがその力を発揮できるためには、
安心できる場所がないとだめで、
その場所が家庭であればいいな、そうしたいなと思っています。

岡崎はまだ梅雨入りしてないので、
今朝は雲一つないさわやかな快晴でした!
来週あたり梅雨入りかな・・・

ラジオ体操、懐かしいな。
小学校の頃を思い出しました。

天野さんとお兄ちゃんのやりとり。
きっとたくさん迷って、一緒に泣いて、一緒にペースを作ってきたんだろうな、って伝わります。
行くものだ、と思いがちだし、行ってくれるとホッとしてしまいがち。
伝えてくれてるんだから、キャッチしなきゃですよね。
私はまさに、天野さんの初期段階。
なんで行きたくないの?
休むと次の日も休みたいと泣く。
勉強が溜まってまたそれが嫌で泣く。
早めにつまずいたので他にどこか勉強できる場所を探すべきか、どんなところがあるか次の手を(安心する情報を持っていたい)と、あれこれ考えました。
少しずつわが家らしいペース見つけて軌道に乗り始めています。
ちょっと先を行く記事に元気をもらいました!

少しずつペースが掴め始めてるようでよかった!
ほんとこればっかりは、親子の数だけやり方があると思う。
いろんな人の例を聞きながら、手探りで、あの手この手で、少しずつ掴んでいくしかないんだなと、
私も痛感してます。
うちも、答えが見つかったわけではない。
子どもの成長に伴って、また別の壁にぶつかる。
その繰り返し。
思春期に片足突っ込み始めて、また別の難しさが出てきたなとも感じてるところです。

けど、逃げたらダメだし、逃げられないのだから、
腹を括って「ドンと来い!」と受け止めて向き合っていくしかないんだよね。
お母さんが逃げてしまったら、子どもは誰を信じて頼ればいいのか、誰に甘えていいのかわからなくなるもん。
母は今日もゴールキーパーのように手を広げて、子どもからのボールを待つのです(^_^;)

コメントしたいけど、書けない、、日が続き遅くなりました。
休ませることに抵抗がない、とは言い切れないのが母心でしょうか。でも、受け入れてゆっくり進んでいる天野さん、すごい!
私も今は保育園だから仕事もできているけれど、子どもに何かあったら仕事は続けられないかな…と思います。
時間と心の余裕、欲しいですね。
お母さんは逃げられない。本当、そうですね。

抵抗はやっぱりあります···
ほかのお母さんたちに比べたらかなり小さいとは思いますが、
学校で楽しく過ごせてる話を聞くとほっとする自分がいるので、
やはり、根底では「行って欲しい」と思ってるんだと思います。

私も、フルタイムで働いてて産休育休とって復帰してる、とかだったら、
また違う選択や思いをしてる気がします。
子どもができる前にすでに正社員の職をやめて専業主婦になってたので、
子どもが生まれてから、わざわざ就活して仕事に就くかどうか考えた時に、
私には育児と仕事の両立は無理だな、と思い、その選択はやめました。
ましてや、発達特性のある子だったので、手もかかったし···

時間と心の余裕をどう作り出すのか、
それはほんと人それぞれな気がします。
私は、仕事をしていてはそれはできなかった。
けど、できてる人もいます。

菅野さん、育休明けてから、家族みんなで新たなペースを作り上げてきた実績があるから、
きっと今後何かあったとしても、家族みんなで乗り越えられる気がする!
家族がワンチームな感じ、とても素晴らしいと思います。

そうですよね、学校で楽しく過ごしてくれると安心しますよね。
でも、そうは思っていても長男くんのペースに合わせられてる天野さんすごいです!
我が家は上の子がとても繊細で傷付きやすく、自己肯定感も低い感じがあり、保育園でもストレスを感じていて(でも具体的に話してくれない)、小学校が心配です。。
天野さんに、ワンチームと言われたらそんな気がしてきました(笑)
困難にぶち当たった時こそ、何かを掴むチャンス。そう思ってワンチームで頑張ります。
頑張りましょう!

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ABOUT US
天野智子
MJプロ/みそまるマスター/お母さん大学岡崎 代表/ 中学1年生と小学1年生の男の子2人の母です。 名古屋市出身、愛知県岡崎市在住。 旧家の農家の跡継ぎ長男の妻として敷地内同居中。 日々試行錯誤しながら、育児に奮闘しています。 育児は難しい!でも幸せ。 その間を行ったりきたり・・・な毎日です。