お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

締切りに間に合わず

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娘の結婚式前に式場から「ご家族の皆さまへ」とアルバムが届いた。
新郎新婦には内緒で、思い出のアルバムをつくりませんか?と。
10日程前だったか?前日までに到着するように、との指令。

「こんなんは半年前にください、いや、ほんま頼むわ」
コロナ禍で開催すら危うかったので仕方ないけど。
やらなければ!と思いつつ、日は迫ってくる。
2日前にやっと古いアルバムやデータと向き合う覚悟をした。
幼稚園くらいまでは紙焼き写真、学校で購入したものも含めてこんなにあった。

夫とともに選んでいると…
全然すすまへん(笑)
思い出話に花が咲き、お互いの記憶の間違いに笑い
子どもたちの可愛さにうるっとしつつ。

「アルバムうっすっ!これにまとめろって?無理無理」
厳選したつもりがどう考えても入りきらず、アルバムにまであたる始末。
写真を選ぶどころか、親の思いを書くとこなんて無理。
夫には「ちゃんと考えてね」と言ってたのに
その話をふる度にせつなそうな顔をするのに負けて
それ以上言えなかった。

とりあえず、1場面だけを埋めて
「あなたとの思い出を数日で整理するのは到底無理だと思い知りました。
後日仕上げますのでご返却お願いします」と渡すことに。
郵便で送るのに間に合わず、前日持参することにした。
「明日、車で行くのに下見したいと思っててん♪」
夫のはしゃぎぶりを見て、あぁ、私らやっぱり過保護と再確認。
新生活にこれまでの写真は要らないようで全て置いていった娘と
写真を眺めてずっと楽しめる親との温度差が笑える。
写真は成長の記録というより、その時々の子育てをがんばった証だったのか。

お式当日、娘夫婦の荷物を車に載せて帰ろうとしたところ
「はい!ご返却します」と娘がニヤリ。
『ど~せ、お母さんのことやから、凝り出したら止まれへんやろ。
期待せんと待ってるわ』
心の声が聞こえた。

期限なし。
いつ渡せるかわからんけど
それまでチビチビと楽しもうか。

1件のコメント

こんな楽しい苦しみも母にはあるのですね。
想像しただけでも恐ろしいです、とにかく保存媒体がいろいろありすぎる〜!
ああ、こんなことなら全部印刷して缶にでも突っ込んでおいたらよかった(昔そういう保管方法じゃなかったですか?)

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宇賀佐智子
大阪の宇賀佐智子です。30歳長男・27歳長女の母。大阪エリア版編集長を2018年から4年間務めました。子育てが楽しくなる大阪、誰もが子どもたちの未来を考える大阪、美味しい楽しい大阪を目指します♪