第11話 まんなかのたからもの

へろへろの仕事帰り

秋風が少しはだ寒い

坂道を降りて曲がればおうち

赤信号でとまっていると

歩道をあるく家族連れ

前をあるいてるお父さん

後ろからついていくお母さん

一生懸命あるく

お父さんは後ろを振りむき振り向き

半身になって

お母さんと歩幅を合わせてあるく

お父さんは半身でつかむ

ベビーカーをつかむ

お母さんはベビーカーを押す

下りの坂道をそおっと

愛おしげに

2人の間のたからものを

2人で守りながらあるく

がたんってしないように

お母さんが坂道を支えられるように

お父さんは

前をあるく

でも後ろを守りながらあるく

お母さんは後ろから支えてあるく

前にいきすぎないように

お父さんに

支えられながら

ふたりでたからものを守る

ただそれだけの光景に

疲れた自分が癒されて

顔が見えないけれど

すやすや寝てそうな赤ちゃんの小さな足を見ながら

後ろからはよ行けと、クラクションならされたけど

イラっとしなかった夕方でした

おとうさんがんばって

おかあさんがんばって

たからものは

まんなかに

ABOUTこの記事をかいた人

お母さん大学10年生 子ども8人 六男二女 孫ひとり 『ひきかえすわけにゃいかないぜ 夢が俺たちを見張ってる』 『ザ クロマニヨンズ』 甲本ヒロト氏 真島昌利氏が大好きです しかし肥満により、夢に向かって 走れないのでぼちぼち膝の痛みと たたかいながら ゆっくり歩んでおります。