お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に 5月号の絵本紹介

『おかあさん、いいこと おしえて あげる』

文:シャーロット・ゾロト
絵:ジュリー・モースタッド 訳:福本友美子工学図書[山烋のえほん]/1980円

思春期を迎えた小4の娘。親の意見に反論し母を煙たがる。嫌われる存在になったかと胸を痛めていたが、この絵本のおかげで心がほどけた。「わたしがおとなになったらね」と母を想い、あれもこれもしてあげようと考える娘の話。「いつか親子は互いに自立しなければ。でも、想い合う気持ちは変わらない」と心強い気持ちに。(田久保薫子)

『じかん屋テンペリア』

文:ルカ・コニョラート
絵:マルコ・パスケッタ  訳:後藤彩
Kotobaya Books/2310円

時間を売る「じかん屋」。ある日、時間が足りず困っていると、みんなが聞きつけて…。1分が惜しい子育ての毎日、効率を追い、子どもを急き立てるせわしい生活に疲れる。貴重な時間を自分のためにも誰かのためにもと想像することで、心が豊かになるのだとハッとした。イタリア在住の訳者が出版社を設立し、日本に届いた絵本。(宇賀佐智子)

 『 あかちゃんのくるひ』

文・絵:岩崎ちひろ
案:武市八十雄
至光社/1540円

もうすぐお姉ちゃんになる女の子が、まだ見ぬ弟へいろんな感情を抱く。せつなくて愛おしく、胸がきゅうっとなる。あかちゃんがくる=尊くて幸せなこと…いや、それだけではない。得体の知れない「あかちゃん」に対する怖さは、大人も感じている。声に出して言いにくいソレを、この作品では子どもが素直に表現してくれる。(福成秀美)

『 ぼくのじゃがいも』

作:ジョシュ・レイシー
絵:モモコ・アベ 訳:みやさかひろみ
こぐま社/1650円


大人のエゴより子どもの純粋さが上を行く、私たち親子の日常にもそんな場面がよくある。ペットの代わりにお父さんから贈られたじゃがいもとアルバートの日々。とてもファニーだけど、何度も読むと「子どもの純粋な心は世界平和につながっているのだ」と感じる一冊。おじゃがのイラストもキュート! 併せて楽しんで。    (江崎香保里)

『おなみだぽいぽい』

著:後藤美月
ミシマ社
1650円

先生の言うことがわからず泣いているネズミの女の子。涙と鼻水で重くなったお気に入りのハンカチを天井めがけてぽーいと投げた。次は隠しておいたパンの耳で泣き、ぽーい。すると鳥がやってきて思わぬ展開に。子どもは普段、ちょっとした壁にぶつかっている。小さな葛藤を、鳥のようにさりげなく見守ってあげたい。母として。(清水茜)

お母さん業界新聞5月号 えほん箱