お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母に読んでもらう絵本が好きだったから私も子どもたちに読み聞かせを

4年前、はじめて生まれてくるわが子のために何かできないかと、
夫と始めたのが絵本の読み聞かせだった。
お腹の中にいても外の声が聞こえるからと、出産前から始めた。

あぁ疲れたーという日も、一日の最後に絵本を読むと、子どもとの穏やかな時間になる。
子どもたちに何もしてあげられなかったーと思った日も、絵本は読んであげられる。
わが家にはなくてはならない存在となった。

当の子どもたちはというと、娘(3歳)はそれなりに絵本が好きで、
寝る前は読みたい本をどっさりと寝室に持ち込む。
最近は絵本をめくりながら、自分なりの解釈で朗読するようになった。

息子(1歳)は少し前までは絵本にどっぷりハマり、
朝起きてくると本棚に直行し『はらぺこあおむし』(偕成社)を読む。
時間があるといろんな絵本を開く。
絵本を読んで!と「ん!ん!」と本を突き出してきていた。

最近は「はたらくのりもの」の本に夢中で、毎日そればかり読んでいる。
外で絵本の中に出てくる車を見つけると、「バ!バ!(バス)」という具合にすべてに反応するから大忙しだ。

子どもの頃、母に読んでもらう絵本が好きだった。
でも忙しかった母は同じ本をまた読んでというリクエストには応えてくれず、悲しかったことを覚えている。
だから母となった今、子どもたちのリクエストがあれば、何度でも同じ本を読むことにしている。

私も昔は子どもだった。だから子どもの気持ちはよくわかる。
それに今は、当時リクエストに応えられなかった、母の気持ちもわかる。
絵本を通じて「あぁ、私も親になったんだなー」と思う。

(お母さん記者・菅野朋子)