お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

息子に見せる、自由な背中 中村淳也さん(静岡市)

 

独立と妊娠発覚で生活が変化

17年間板金屋として働いてきましたが6年前に独立。組織の中で決められた時間、休みに沿って働くのが嫌だなって。

嫁と畑でもやろうかって一緒に仕事を辞めたんですが、その直後に妊娠がわかりました。畑だけじゃ3人で食っていけないと、結局板金屋を一人親方でやっていくことに。

1年間はめちゃめちゃ大変でしたが、おかげで子ども中心の生活が送れるようになりました。

“好き“を仕事に。自由で楽しい人生を

5年前、焼き芋屋(写真)も始めました。板金屋で使う軽トラで始められる手軽さと、なんか楽しそうって思ったのが理由です。冬の4か月だけですが週末は家族で仕事です。息子もお客さんに芋を渡したり…、しっかり働いてくれています。日本一美味しい焼き芋という自負はありますが、また別の仕事もしたいなと、常に面白いことを探しています。

息子にも好きなことをやってほしい。というのも、子どもの頃、自分は学校が嫌いだったんです。みんなに同じことをやらせるじゃないですか。個性がなくなるなぁとずっと思っていました。いざ父になってみると、息子にそれをやらせるのはどうかなって。息子には自分のやりたいことを考えて行動できるように、環境を整えてあげたいなと思っています。

選択肢を増やすための環境づくりを

「しずおか森のようちえん」(写真)に3年間通った息子。個性と自主性を大切に、信頼できる人たちと自然の中で生きる力を育んできました。私も時間を共有し、楽しみながら多くを学びました。

 

4月から、子どものやりたいことを引き出してくれる「静岡あたらしい学校」へ。こちらも子どもの自主性に合わせてどんどん挑戦させてくれるところ。先生たちも仕事を本気で楽しんでいるのが伝わってきます。親の介入も必要ですが、こっちも楽しもうかなって。
今、学校の近くに引っ越そうと考えてます。空き田んぼがあるので、そこで無農薬のお米をつくれたらいいななんて。

やりたいことがたくさんあるので、家族で少しずつ進んでいけたらいいですね。

*取材後記*

子どもを中心として仕事や住居を考えつつも、ご自身が生活を楽しんでいることがかっこいいし、うらやましい。家族のためにと何か
を我慢するのではなく、人生地図を自分でデザインしていく姿、めっちゃ尊敬します! (青柳伶旺)