お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

親子で、きょうだいで、 お寺で過ごした時間がたからものに

好きになった人の家がたまたまお寺だったので、私は副住職の妻となったのですが、お寺に入り生活してみると、先祖から受け継がれた歴史の重みを感じずにはいられませんでした。当初は「お寺のお嫁さん」というプレッシャーもありましたが、今は伝統や格式は重んじつつも、私らしく在ればいいのかなと思っています。

昨年、4人目を出産。元気いっぱいな3兄弟とのわちゃわちゃした生活に、一つのほんわかとした光があらわれたようで、癒されています。

子どもたちは育ち盛り、食べ盛り。時間に追われバタバタ過ごす日々ですが、みんなで食卓を囲む時間が、一番の喜びです。

広い境内を自転車で走り回り、椿の木の上で基地づくり。一時もじっとすることなく一日中動き回っている3人。地域の皆様にもやさしく見守っていただき、お寺の子どもだからこその環境に助けられていて、ありがたいですね。

私の仕事として欠かせないお堂や客間のお掃除は、束の間一人になれる、心地よい母時間。床を拭き、柱を磨き、庭の花を飾ります。

この先子どもたちは、あっという間に大きくなり、それぞれにここを出ていくのでしょう。きっと私はこの場所で、子どもたちの帰りを待つのだと思います。やわらかであたたかな空間を守り続けていけたらと思います。 (竹林光未)

竹林士哲(してつ)さん
光未(ひろみ)さん
士玄(しげん)くん(小2)
士由(しゆう)くん(年長)
士純(しじゅん)くん(年少)
あきちゃん(1歳)

するすると木に登り、チョコのついたバナナを手づかみでぎゅうと握る、まるで野生ザルのような子どもたち。子どもらしくのびのびと、は夫婦共通の願いです。この子たちがずっと笑っていられるような、未来をつくりたいですね。 (竹林士哲)

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