お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

半径3mの未来/一緒にいると 自然と笑顔が生まれるね

井上博史さん
妙子さん
晴愛ちゃん(7か月)

 

結婚したのは2009年。しばらく夫婦2人の生活を楽しんでいましたが、昨夏、はじめての出産。12年目にして私たちは親になりました。

夫は美容師で、こだわりの人。リビングにはお気に入りのアートを飾り、センスのよい家具を置き…。ところが

娘が生まれると、いつの間にか育児グッズやおもちゃが増えていて…。それでも今は、娘が快適に過ごせる環境が一番!

実は、つい2か月ほど前までの私。グズグズと泣きやまない娘を前にどうすることもできず、ただ涙する日も…。子育ての現実は理想とはほど遠く、孤育てに悩む日々でした。大好きな家に、大好きな娘といることさえ息苦しく、日に何度も散歩に出かけました。

駆け込んだ児童館で「大丈夫」という最強の言葉とやさしい笑顔をもらい、スタッフさんに抱かれる娘の表情に、子どもは社会で育てられるのだと実感。人に出会うほど、娘の感情や感覚が豊かになるような気がしています。

先日、思いきって保育園の内定をキャンセルしました。娘と一緒にいられる時間を、今はまだ、失いたくなかったからです。

娘と穏やかな時間を過ごすようになり、家の中が明るく、あたたかくなったと感じます。願わくば、娘を傍らにできる仕事はないでしょうか。おんぶをしながら…、オンラインで…と考えを巡らせています。
この子の笑顔が周囲に連鎖するよう、期間限定の子育てをアグレッシブに楽しみたいと思っています。(井上妙子)

娘が生まれて生活は一変。好きで集めたキャンプグッズも、今はベランダBBQで活躍するのみ。早く家族でアウトドアを楽しめるようになるといいな。得意料理をつくって、娘においしいと言ってもらえたら最高です。(井上博史)

Photo:BRUCE OSBORN