お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

虫喰い野菜はおいしい野菜?(おなか元気な食育レッスンVol.1)

皆さんは、虫喰いの野菜はおいしい野菜だと思いますか?無農薬や有機栽培の野菜は虫に食べられるのが当たり前で、それこそが安全でおいしい証拠だと思っていませんか?

実は、本当に元気でおいしい野菜には虫はつきません。

たとえば1週間前に切った刺身と、今切ったばかりの新鮮な刺身があるとします。ハエはどちらに行くでしょうか?当然古いほうにたかり、新鮮なものには行きません。虫は腐敗したもののほうが好きな生き物なのです。

おなか元気グループでは、お店から出る生ごみを「たい肥」にして土をつくり、野菜を育てています。すると、これまで眠っていた微生物が目を覚まし、おいしく元気な野菜を育ててくれます。

これは、生ごみを使った「土ごとリサイクル」といい、吉田俊道先生(菌ちゃんファーム代表)が佐世保市で始めたもの。現在は全国各地に活動が広がっています。久留米市でも保育園や小学校で、子どもたちと一緒に菌ちゃんの畑づくりをしています。

土の中には1ミリの1000分の1サイズの微生物がたくさんいます。その微生物にエサを与え、有用微生物が増えやすい環境にすることで、植物に養分をもたらす重要な役割を果たしてくれます。微生物は土の命。多ければ多いほどパワーにあふれた土になります。生ごみだけではなく、枯れた草を生かすこともできます。

また今は、スーパーの野菜売り場に一年中同じ野菜が並んでいます。でも本来、夏はナスやキュウリにピーマン、トマト、冬はダイコン、ニンジンと、野菜には旬があり、それを過ぎると弱くなります。弱くなれば虫喰いが多くなる。そのため虫がこないように、農薬を撒かざるを得なくなります。

普段買い物をする際に、せめて旬の野菜を選ぶ。それだけでもより安全で、おいしい野菜を選ぶことができますよ。

(おなか元気な食育レッスン お母さん業界新聞ちっご版5月号掲載)

食にこだわり続けて30年おなか元気グループ

久留米の菌ちゃん先生こと白仁田裕二(おなか元気グループ代表)の未来をつくる食育講座。YouTube「おなか元気チャンネル」でも発信中。

6件のコメント

最近、自然農法の畑にお邪魔しています。
そこでも真っ赤なイチゴが虫に喰われてなくてびっくりしました!
本当に元気な野菜には虫がつかないんですね。
わが家でも生ごみは庭にいれてますが、たくさんのゴミが無くなってしまうので驚きます。
ただ作業は主人任せにしていたので、私もこれからは参加しようと思いました。
「汚いからいいよ~」とお手伝いを避けてましたが、子どもとじっくり観察するのも面白そうですね(^^♪

木綿さん

おーーー自然農法の畑、素敵ですね~。
まっかな苺、想像しちゃいました。食べたい(笑)

畑から微生物のことを知り、周りへの視点が少しずつ変わっていく自分がいます。
ぜひぜひお子さんと観察してみてください。またレポお待ちしてます♪

実は自然農法で育った元子ども、吉村です。
「今は旬じゃないから」と、好きな野菜を諦めさせられたのを、なんとなく覚えています。
ハエの例え、とっても分かりやすいです!
虫食いの見方が変わりました。
横須賀市で有機農業をしているSHO-FARMさんhttps://www.okaasan.net/hahagokoro/23108/
こちらで育った野菜は、娘の食いつきがぜーんぜん違います(´⊙ω⊙`)!

優さん 
コメントうれしいーありがとうございます。
自然農法で育ったんですね。それは素敵!
子どもの味覚って、まだまだ何にも侵されてない時なので、
だからこそ大事にしてあげたいですね~。
優さんのご両親にもお会いしてみたいな♪

田舎暮らしを始めて10年。草花や虫に囲まれて過ごしていくうちに、なーんとなく、そういうサイクルを感じていました!が、虫がついてる方が新鮮っていうのが定説で、私が勘違いしてるんかと思っていました。でもやっぱりそうだったんですねー。スッキリ!

咲いたばかりの菜の花には、虫がつかない。でも、自分が弱って朽ちていく頃(パッと見はきれいなんだけどね、ある頃を境に潔く、その命を虫たちにあげるんだよねー)、うん。ゾッとするほど、茎にビッシリ虫がつくんだけど、なんて美しいんだって思うようになった。菜の花に限らず、草花は、なんて美しい生き方なんだ!と感動します。=そうすることで、虫たちが、菜の花の命を地球にきれいに返していく役割をしていることにも、感動だよー。

その虫たちの命も、誰かの何かに繋がってて。さらに、自分たちを食べた生き物の亡骸には
また別の虫がつき、きれいに地球に返していくんだもん。凄い凄い。

うちの料理の先生も微生物による土作りをされてて、前ね、そこの畑の土に裸足で立った時、気持ち良いってもんじゃなかったんよねー。うちも、リタイアしたら、どっぷりそういう世界で生きたいなぁ。。。

レンさん
レンさんのところに遊びに行くと、いつもあーーー生きているって感じがするなと改めて思います。
私も今回、このコラムで学ばせてもらって、松葉荘で育てているハーブに接すると「なるほど!」と思うことがたくさんでした。
草花のゾットするほどの美しい生き方か。本当にそうですね!!
なんかもっと畑やりたくなったな。私も。

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ