お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

快適な地温と地下水の話

こんにちは。今日は、ボクたち土中微生物が住んでいる、地下と地下水のお話をしましょう!

君たち人間は、夏は暑いといってエアコンをかけ、冬は寒いといって暖房器具を使い、心地よい室内環境をつくり出し、快適な生活をしているよね。

対して、ボクたち土中微生物や植物は、春の雨、夏の照り、秋の風、冬の雪など、厳しい四季の中、さぞかし辛い環境で生きていると思うだろうが、意外にも、大地の地温や地下水のおかげで、快適に生活しているんだ!

不思議なことに地温や地下水の温度は、おおむね15度前後で、一年中ほとんど変化しないんだよ!   正確には、その地方の平均気温が地下水の温度なんだ。

大地にある植物は15度の地下水を吸い上げ、夏は冷たく、冬は暖かく、体温を調整して一年中穏やかに生活しているんだよ。

冬は葉を落として、水分蒸発を防ぎ、体温が下がらないようにしているんだ。だから人間のように、クーラーや暖房器具は要らないんだ。素晴らしいだろう!

それだけではない。気温が高くなると、地下水から吸い上げた水分を葉っぱから蒸散蒸発させ、その気化熱で葉っぱの温度や周りの大気温度を下げているんだ。

林や森や街路樹や庭など、樹木があるところは涼しく、気温が安定しているから、気分が落ち着いてほっとする。だから樹木を大事にし、緑を豊かにしていこうね!

地下の物語も素敵だろう! 地温や地下水の利用の仕組みをつくり、家庭や社会で広く使えば、CO2を出さずに快適な地球がつくり出せるよ!

自然に学び、知恵を出し、技術を開発し、努力すれば、未来永劫、自然と共に生きていけるんだ。共にがんばろう!
(つづく)

(お母さん業界新聞1801/ボクは微生物)

有機菜園プランナー・濱田武人(Taketo Hamada)

スーパーゼネコンの土木技術者として国内外で建設工事に従事した経験を生かし、「次世代につなぐ豊かな環境」をテーマに濱田技術士事務所を開設。自然環境保全問題に取り組むべく、建設・環境コンサルタントエンジニア、有機菜園プランナーとして活躍。菜園や庭園の設計施工の傍ら、100%有機土壌の家庭菜園づくりを通し、食と健康、生活の美の創出を提案中。にんじんCLUB「ど根性菜園」総合プロデューサー。バラ邸作家としても著名。