お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

心が満たされた、幸せなお産

1人目の時はコロナ禍真っ只中で、自分が生まれた産婦人科で里帰り出産をしました。分娩台に上って3時間は母が付き添ってくれましたが、陣痛時はたった一人。産後1週間は誰にも会えず、辛く寂しい時間を過ごしました。パートナーが赤ちゃんを抱っこしたのは1週間後。一番大切な人と大切な瞬間を共有できなかったことがショックでした。

それからお産って何だろう?と考え、2人目妊娠時には産む場所の選択から始めました。「春日助産院秋月養生処」の存在を知って訪ねると、茅葺屋根の素敵な助産院でした。何度か検診に通い、お産そのものは、信友智子先生に、わが家に来ていただき、自宅出産をすることになりました。

今回のお産で大切にしたかったことが3つあります。パートナーに一番に赤ちゃんを抱っこさせてあげること。自分と生まれてくる赤ちゃんの力を信じること。医療の介入のないお産をすることでした。信友先生には「あなたがやりたいようにやりなさい」と言われ、我慢しなくていいのだと肩の力が抜け、信念を貫くことができました。

おかげで「自分で産んだのだ」という気持ちが内側から湧き出てくるし、「赤ちゃんも自分で生まれてきたのだ」と感じます。パートナーにもカンガルーケアをとの望みが叶い、シャツを脱ぎ、赤ちゃんを胸元に抱いてもらうことができました。

1人目の時はスタッフさんが忙しそうで、頼りたくても頼れないところがありました。でも2人目は助産院を訪ねた時から信友先生の寄り添いが始まって…。結果、家族全員で立ち合いをし、お産の深さとあたたかさを感じることができました。

家でのお産ということでリラックスした雰囲気の中、しっかりとゆるむことができたからか、心が満たされた幸せな痛みでした。気持ちがいいお産って
これだ!と実感。また次も、こんな風に産みたい!と、すぐに思いました。

産婦・里見 味里都

春日助産院秋月養生処 朝倉市長谷山183

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