ある日、息子とふたりで「学校ごっこ」をしました。
小学校2年生の息子が先生役、私は児童役。
私がプリントを解くフリをしていると、先生役の息子がニコニコしながら、こう言いました。
「おっ、いいね!よくできてるね!」
その瞬間「これは、普段から言われているな?」と気づきました。
「ごっこ遊び」って、大人が思っている以上に、日常の再現なんですよね。
息子は、先生の口調や言葉を、まっすぐ吸収していたんだなあ…とじんわり心があたたかくなりました。
支援級の先生たちは、「できていないところ」よりも「今、できていること」にちゃんと目を向けてくれます。
どんなに小さなステップでも、「すごいね!」「できたね!」と一緒に喜んでくれる。
そしてなにより、息子をひとりの人として、まっすぐ尊重してくれるんです。
それって、当たり前のようで、実はすごく難しいこと。
けれど支援級の先生たちは、それを日々、丁寧に積み重ねてくれているんだと感じます。
「よくできてるね!」と、息子が何気なく口にしたあの一言。
あれは、ただの真似じゃなくて──
「先生にたくさん褒めてもらってるよ」
「ぼく、大事にされてるよ」
そんなメッセージだったのかもしれません。
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