お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

この道はいつか来た道

おさむのお散歩は、いつも夕方がお当番な、私と娘。

一緒に、まだかすかに涼しい風を受けて歩く。

 

おさむは垂れ耳。

歩くと耳がピヨピヨ動いてかわいい。

時々私たちをふり返って、ニッコリ笑うので、

それを見て娘も、「おさむ、いい子だねぇ」

と、私そっくりの言い方で話しかける。

 

娘はそうして、おさむに声をかけながら歩いてくれたり、おさむの排泄物は自ら回収してくれたりと、大活躍だ。

色々戸惑うこともあるけど、娘がいると心強い。

 

そして、今私たちがお散歩をする道は、

少し前、赤ちゃんだった娘を連れて歩いた道。

お散歩をするぐらいしか予定がなかった、

大切なあの時代の、思い出の道。

そう気づいて、「この道」を口ずさみながら歩いた。

 

今はおさむを伴って、

赤ちゃんだったあの子は、お母さんに抱っこもされずに跳ねている。

仕事から帰って、今日のことを話しながら、かわいいピヨピヨお耳を見ながら歩く。

そんな新しい親子の時間ができた。

 

あっという間なんだ、子育ては。

でもどこかで、ふとあの日と重なっている。

この道はいつか来た道。

その歌詞のように。