9月21日は国際平和デー。映画から、人生は美しいと伝えたい.
1 ホテル・ルワンダ(2004)/民族間の対立で100日間で100万人もの人々が惨殺された。ルワンダの高級ホテルに勤めていた男がホテルに1200人の人々をかくまってその命を守り抜いた実話。
2 ビフォア・ザ・レイン(1994)/時間軸が複雑に交錯する3つの話のオムニバス映画。監督、ミルチョ・マンチェフスキの故郷、マケドニア共和国とイギリスが舞台。
3 大脱走(1963 )/戦闘シーンのない集団脱走を描いたアメリカの戦争映画。主演のスティーブ・マックイーンがドイツ軍から奪ったバイクで疾走するシーンが印象に残る名作。
4 月光の夏(1993)/生きては帰れぬ出撃を前にピアノを弾き、戦死していった若き特攻隊員の実話を元に描くドラマ。ベートーベンのピアノソナタ『月光』が紡ぐ戦争記憶。
5 黒川の女たち(2025)/戦後満州であった性暴力の事実。なかったことにはできないと、その時代を生きた体験者が伝えなければならないと語るドキュメンタリー。
6 プラトーン(1986)/オリバー・ストーン監督が自身の従軍体験を基にベトナム戦争を描いた。世界は相変わらず泥沼の歴史を繰り返している。自分自身に問題提起させられる。
7 美しい夏 キリシマ(2002)/黒木和雄の戦争3部作。肺浸潤(はいしんじゅん)を病んで祖父母の土地・宮崎県霧島に疎開して来た中学生が主人公。敗戦直前の日本の姿。
8 おかあさんの木(2015)/7人の息子を次々と戦地へ送り出す度に、母が、桐の木を植える姿を描く。戦争の悲しみと母の愛が胸を打つ物語。
9 プライベート・ライアン(1998)/第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で行方不明となった、1名の兵士の救出に向かう部隊を描く。実話に基づいた映画。
10 火垂るの墓(1988)/空襲で母を失った兄妹の悲劇の物語。キャッチコピーは「4歳と14歳で、生きようと思った」。『となりのトトロ』との同時上映だった。
11 風が吹くとき(1986)/年金生活の老夫婦が核ミサイルの被害を避け、シェルターで助けを待つ物語。最初は楽観的だったが、次第に放射能に蝕まれて衰弱していく2人を描写する。
12 シンドラーのリスト(1993)/第二次世界大戦時にユダヤ人の組織的大量虐殺が東欧のドイツ占領地で進む中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上もの命を救った実話。
13 地獄の黙示録(1979)/フランシス・フォード・コッポラ監督作品。ベトナム戦争を舞台に描かれた叙事詩的映画。原作は小説「闇の奥」。賛否両論噴出の衝撃的な映画。
14 ひまわり(1970)/イタリア、フランス、ソビエト連邦、アメリカ合衆国合作のドラマ映画。戦争によって引き裂かれたイタリア人夫婦の悲劇を描いた作品。
15 サウンド・オブ・ミュージック(1965)/問題児のマリアが修道院から厳格で有名なトラップ大佐の7人の子らの家庭教師として成長していく物語。名曲と共に長年愛され続けている。
16 惑星ラブソング(2025)/終戦80年の広島市を舞台に、謎のアメリカ人旅行者と若者たちが織りなすファンタジー。幻と現実が融合し始め、忘れられていた愛の歌が街に響いていく。
17 娘は戦場で生まれた(2019)/内戦の続くシリア。ジャーナリストに憧れる女学生が母となり、娘のために生きた証を残そうとカメラを回し続ける姿のドキュメンタリー映画。
18 ダンケルク(2017)/第二次世界大戦のダンケルク大撤退。イギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作映画。陸・海・空の三幕により進行される。生と死、時間との闘い。
19 ラーゲリより愛を込めて(2022)/シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たち。零下40度の過酷な環境の中、日本に帰れると信じ、仲間を励まし続けた山本幡男の伝記。
20 Pale Blue Dot 君が微笑めば、(2023)/ドキュメンタリー。NASA宇宙船ボイジャーが宇宙から見た小さな地球=ペイルブルードット。君の微笑みが、戦争のない未来を照らす。
21 この空の花 長岡花火物語(2011)/中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた新潟・長岡市を舞台に天草、長崎、広島、福島の郡山がつながっていく傑作。
22 さよなら。いつかわかること(2007)/兵士としてイラクに赴任していた妻の死を2人の娘に伝えられず、旅に出る。徐々に希望を見出す静かなる反戦映画。
23 ディア・ハンター(1978)/鉄鋼労働者として生活する3人の友情物語。若者の純粋さと将来が、ベトナム戦争によって破壊されていく姿を描いた映画。
24 わんぱく戦争(1961)/南仏の田舎が舞台。隣接する2つの村の子どもたちが繰り広げる抗争を軽快なタッチで描いた名作。子どもの純真さに世界平和を祈らずにはいられなくなる。
25 アメリカン・スナイパー(2014)/イラク戦争の過酷な現実を生きたクリス・カイル。160人を射殺した凄腕狙撃手は味方に賞賛され、敵には恐れられた。戦争の傷跡に直面し、言葉を失う。
26 1917 命をかけた伝令(2019)/第1次世界大戦が舞台。2人の若き英兵が最前線の仲間1600人の命を救うために敵陣に身を投じて駆け抜ける姿。全編ワンカット撮影。圧倒的没入感。
27 この世界の片隅に(2016)/戦時下の広島・呉で暮らす浦野すず。日常を大切に生き抜く姿が、平和の尊さを静かに伝える。2025年は終戦80年で、期間限定公開された。
28 俺は、君のためにこそ死ににいく(2007)/石原慎太郎が製作総指揮と脚本。特攻隊員たちのはかない青春群像劇。特攻の母と慕われる実在の主人公・鳥濱トメの話を元に描かれた悲しみの反戦映画。
29 えっちゃんのせんそう(2002)/中国・ハルビン。戦争の恐ろしさも意味もわからない小さなえっちゃんの夢は子どもを20人産み兵隊にすること。いつも戦争しかなかった時代のお話。
30 ライフ・イズ・ビューティフル(1997)/強制収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子に悲惨な現実を悟られないよう陽気に振る舞い、嘘をつき続ける。壮大な愛の物語。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。